イスラエル・UAEに続き、セルビア・コソボの件で二度ビックリ
そして、題名の通り、あのトランプさんがノーベル平和賞にノミネートですよ。字面だけ見れば、騒乱のアメリカに連動して一緒にノルウェーの議員さんも狂ってしまったのではないかと思うのです。
もちろん、その背景にはトランプ政権の地道で明確な外交姿勢があります。とりわけ中東の平和維持で重要なポジションにあるイスラエルとUAEがアメリカの仲介で電撃的な和平協定を締結合意したと発表された件は驚きをもって迎えられました。
もちろん、オバマ政権での副大統領であったバイデンさんがうっかり大統領になると、当時のバイデンさんが進めたイラン核合意を復活させる可能性が高くなります。地域の安全を脅かすイランの核開発が「合法的に」進む怖れがあり、それらのイラン核兵器が向かう先はイスラエルとUAEであることは自明です。イランと激しく対立するトランプ政権が存続してもらわなければなかなか困ることになるイスラエル・UAE両国が幾つかの協調的な外交を実らせながら、ついに和平協定を結んでしまうという、トランプ外交大勝利がやってきます。
さらには、欧州の火薬庫とも言われたバルカン半島のセルビアとコソボが、トランプ政権の仲介で平和的に経済正常化を成立させたというので2度ビックリすることになります。そもそも、セルビアは辣腕チトー大統領下のユーゴスラビアの中核国であるものの、民族・宗教的な事情からコソボ自治州はセルビアからの独立を宣言。そして約20年前の1998年から99年にかけてセルビア・コソボ紛争(ユーゴスラビア紛争)が勃発し、両国でおよそ1万3000人の死者を出しています。その後、コソボは2008年にセルビアから国家としての独立を宣言していますが、国としてお互いに認めず、いつまた殴り合いが発生するか分からんような状態だったわけです。
平和の実現が大事。トランプ万歳であります
それをまとめたのが、トランプ政権だったわけですよ。俺たちのトランプ。歴史的な紛争を、ふたつもまとめて平和に導いてしまうとは。何もせんのにノーベル平和賞を貰って、貰った後もほとんど何もしなくて馬鹿にされたオバマ前大統領と違って、トランプさんの場合は具体的に「俺は平和を実現したのだ」と言えてしまうのです。誰にもケチのつけようのない、圧倒的な業績。ヤバいって。
セルビア・コソボの経済正常化もイスラエルとの関係改善に両国が合意していて、イスラエルが真の勝者ではないかという声も上がってますけど、平和が実現する方が大事なんですよ。戦争で人が死ぬのは絶対によろしくありません。どういう背景であれ、平和が実現して、不幸な形で人が死ぬことがないということが大事でありまして、それはもう、トランプ万歳であります。