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2020/09/11

さすがトップが腐ってもアメリカ、能力のある人はいるんだな

 これらの流れは、ペンス副大統領、ポンペオ国務長官、オブライエン大統領補佐官にNSC(国家安全保障会議)というラインで実現した、まさにトランプさん本人抜きのトランプ政権による偉業であり、まあそういう仕組みを作った親分であるトランプさんも偉いっちゃ偉いという感じの話なのではないかと思います。とりわけ、オブライエンさんはアメリカ政府の人質問題担当特使としてトルコやイエメンで拘束された米国人の解放で成果を上げた外交官であり、さすがはトップが腐ってもアメリカ、能力のある人はいるところにいるんだな、という印象を持ちます。

©iStock.com

 なもんで、ほんとにトランプさんがノーベル平和賞ノミネートだけでなく、堂々の受賞だぞとかいう話になると、いままでさんざんトランプさんを叩いてきたアメリカの左派系ニュースメディアや知識人は面目丸つぶれになりかねず、かといって、トランプさんの能力や功績を正面から認めるわけにもいかず、しかもノーベル平和賞の選定は10月9日であってアメリカ大統領選の1か月前であるという実に微妙な、デリケートな、そういう日程であります。

安倍晋三さんにはトランプ専用外務大臣としてもう一肌脱いでいただきたい

 ほんとどうなっちゃうの、私たちの世界線。これはもう、総理大臣を勇退した安倍晋三さんにはいま一度体調を整えていただいて、トランプ専用外務大臣としてもう一肌脱いでいただき、ゴルフ接待でも山火事消火でもトランプさんの喜びそうなことは何でもやってもらう方向でお願いできればと存じます。

2017年、トランプ大統領とのゴルフ外交。いま一度お願いできればと存じます ©JMPA

 そして、万が一、トランプさんが再選した場合は、泣いても笑っても残りの任期は4年しかありませんので、トランプさんがいるうちに、日米関係や東アジア・南シナ海・インド洋の安全保障といった方面で積み残した問題をどんどん解決していって、激しくなる一方の米中対立において日本の立場をうまく作っていっていただければ、と願うのみであります。

 間違っても、我が国の官邸は中国から事後収賄をしているスパイの巣窟であるなどと名指しでアメリカから指摘されることのなきよう。どうせなので、我が国からもトランプさんの髪型にグッドデザイン賞を差し上げてはどうでしょうか。

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