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「できる限り」は「できない」?
「紀子さまは上皇后陛下をお手本にして、皇族は国民に寄り添い、国民とともに歩むべきというお考えを3人のお子様方に折に触れ、教えてこられました。特に上皇・上皇后両陛下の初孫としてお生まれになった眞子さまには、皇族としてのご自覚について徹底的に躾けてきたという自負がおありのはずです。確かに紀子さまは最近、眞子さまに少し根負けしてこられているようにも感じられますが、国民から支持されない結婚はやはり認められないというお考えに、変わりはないのではないでしょうか。
『できる限り』という表現は、逆にいえば『できないものはできない』ということとも読み取れます。秋篠宮さまが一昨年の誕生日会見で『多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません』と述べられたように、多くの国民が喜んでくれる結婚でなければならないというのが皇族の結婚についての秋篠宮ご夫妻のご見解なのです。紀子さまの文書回答の真意は、インターネットや週刊誌、テレビの情報番組などでも異論が多い小室さんとの結婚は現状では『できる』ことではないということなのではないでしょうか」(同前)
新型コロナウイルスの影響で、秋篠宮さまが皇嗣となられたことを内外に宣明する「立皇嗣の礼」は、未だに実施の目処が立っていない。このため、一連の御代替わりの行事終了を待って始められるはずの安定的な皇位継承策を巡る議論も開始の目処が立たないまま。「女性宮家」創設や「女性天皇」の是非についての議論が宙に浮いたままでは、眞子さまのお立場も中途半端な状態だ。