「長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では、共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております。現状や見通しを含め、話したことの内容をお伝えすることは控えさせていただきます」

紀子さま(2020年2月12日、結核予防関係婦人団体中央講習会の開講式で) ©共同通信社

 秋篠宮妃紀子さまは9月11日、54歳の誕生日を迎え、これに合わせて長女・眞子さまと小室圭さんのご結婚延期問題について宮内記者会からの質問文書に、こう回答を寄せられた。宮内庁関係者が解説する。

文書を読み解くカギは「できる限り」

「紀子さまは『意見が違ったりすることもあります』と綴り、ご結婚延期問題で眞子さまと意見の相違がある事実を“率直”にお認めになりました。ただ一方で、『長女の気持ちをできる限り尊重したい』とも綴っておられます。これは、愚直なまでに小室さんとの結婚実現を願い続けられる眞子さまの思いに、母親として『なんとか実現させてあげられないだろうか』と心が傾いてきておられるようにも受け取れます。

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 ですが、眞子さまが皇族としての自覚を持って心変わりすることを、待ち望んでおられるとも受け取れます。つまり、是正された考えや気持ちなら尊重するというわけです。紀子さまのご意図を読み解く鍵は、『できる限り』という表現にあるのではないでしょうか」

結婚の行く末が見えない小室圭さんと眞子さま ©共同通信社

 紀子さまは昨年の誕生日に際しては、ご結婚延期問題について「延期のことも含め、現在、長女は、さまざまな思いを抱えていると思います。このような状況で、長女の気持ちを推測するなどして現状や今後についてお伝えすることは、控えたいと思います」と綴られていた。現状や見通しについては「控えたい」としている点では違いはないが、今回は少しだけではあるものの、踏み込んだ内容になったといえるだろう。