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ああ勘違い…マイナス7800万円の現金残高で自殺 「ロビンフッド族」の愚かな生態

コロナ給付金をハイテク株に注ぐ初心者投資家たち

2020/09/16
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ハイテク株は80%下がる可能性もある

 世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏は「バブル相場では、最後に破裂する際には株価が80%程度下がる場合もある」と言います。その時、借金をして、オプション取引等のデリバティブ取引をしている個人投資家は、吹き飛んでしまうかもしれません。

 ジム・ロジャーズ氏は流行りの米ハイテク株を好むロビンフッド族とは全く反対の考えを持っています。私が取材をした『ジム・ロジャーズ大予測』では次のようにハイテク株について語っています。

©iStock.com

「本格的なベア相場に突入すれば、アマゾンやアップル株は50%から80%は下がるとみている。けっして悪口を言っているわけではない。これが相場の仕組みなのだ」

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 ロジャーズ氏が投資判断をする際に考えるのは次の2点です。割安かどうか、その投資対象によい変化が見られるか、です。自分で調査をして見つけた割安株を仕込んで、5年後、10年後に2倍、あるいは3倍以上に上昇したら、大きな成功を得ることができます。

 また、すでに高くなっている米国ハイテク株に今から投資をしてもリスクが高く、儲けは薄いと言います。ジム・ロジャーズ氏はそれよりも、過去の最高値と比べて6割程度の価格の日本株、半分程度の中国株やロシア株などを好みます。当然、株価が落ちている時に買う方が、最高値にある時に買うよりも儲かるからです。アメリカ株は過去最高値にあるから買わないと断言しています。また、落ち込んでいる観光セクターなども狙い目だと言っており、シンガポールエアラインの株などを取得しています。

 8日は調整で済み、その後ハイテク株は反転をしましたが、本格的な下落相場が到来すれば、テスラのような成長株の下落は非常に大きくなります。バブルで上がった反動だけ、落ちる時の幅も大きくなるのです。その時に膨大な被害を被るのは借金をして投資をしている個人投資家達です。一発逆転どころか本末転倒になりかねません。

 最近は、米金融当局SEC(証券取引委員会)がロビンフッド・ファイナンシャルの注文処理の開示を巡って調査をしているという報道も入っています。ロビンフッドの今後には期待したいものの、ミイラ取りがミイラにならないように気をつけて欲しいと願います。

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