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「ヒガシとは待遇が違いすぎて…」 “ジャニーズ退所”少年隊・植草克秀、錦織一清がこぼしていた「格差」

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今年は少年隊デビュー35周年

 そして、植草は俳優業に、錦織は舞台演出、プロデュースに軸足を置くようになった。東山はタレントとしての活動の幅を広げ、17年からは情報番組の司会も務めている。私生活では、10年10月23日に女優・木村佳乃と結婚。2児をもうけている。

 公私ともに順調な東山は、ジャニーズ事務所内での地位をさらに高め、タレントでは、近藤真彦に次ぐ立ち位置になった。「格差」は開く一方だったが、錦織はジャニー氏から演出力を高く評価され、多くの作品を手掛けていた。植草も地味ながらも、着実に俳優業を続けてきた。しかし、恩人のジャニー氏が昨年7月9日に死去。すると、錦織、植草の活躍の場は激減した。

「その状況が嫌になった2人は、今年になってメリーさんに退所の意向を伝えたところ、少年隊の活動再開を提案され、いったんは踏みとどまったようです」(芸能関係者)

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 だが、メリー氏は9月4日付で、代表取締役会長を退任し、名誉会長になった。ジュリー体制へ完全移行するなか、少年隊の復活計画も立ち消えとなってしまった。錦織と植草は、これで「ジャニーズ事務所に所属し続ける理由がなくなった」と判断したと見られる。

公式サイトにベストアルバム「少年隊 35th Anniversary BEST」の告知(Johnny's netより)

 グループ名は残っても事実上の解散。切ない話だが、少年隊デビュー35周年記念日の12月12日には、ベストアルバム「少年隊 35th Anniversary BEST」と、DVDボックスが発売される。ここに刻まれた歌声、パフォーマンスを見て、残されたファンたちは何を思うのか……。救いになるのは、「格差」に苦しんできた2人が、新たな道で活躍することしかない。

「ヒガシとは待遇が違いすぎて…」 “ジャニーズ退所”少年隊・植草克秀、錦織一清がこぼしていた「格差」

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