「NHKは山口さんに対して非常に甘かった」
そんななかで、番組スタッフから最も優遇されていたのが46歳の山口だったのである。
「TOKIOが紅白歌合戦に24回連続出場している通り、NHKとジャニーズの蜜月ぶりは誰の目にも明らか。『嵐』を筆頭に毎年5組はジャニーズから紅白に出場していますが、目玉を確保するために、NHKは、日ごろから、民放からはまだお声のかからないジャニーズJr.のメンバーを番組に出演させる。その典型的な受け皿が『Rの法則』なのです」(NHK関係者)
『Rの法則』の元スタッフは、「NHKは山口さんに対して非常に甘かった」と、証言する。
「まだ番組が始まって間もない13年のことでした。スタッフと山口さんで、飲み会をしていたとき、山口さんが当時のチーフプロデューサーに対して『R'sのメンバー呼ぼうよ』と言い出したのです。すでに深夜1時を回っており、しかも酒席に未成年を呼ぼうなんてあまりに非常識。それなのに、チーフプロデューサーは曖昧に返答するだけで、その場で山口さんを諫めようともしなかった」
当時、お気に入りとされていたのが女性タレントB(17)、アイドルグループに所属していたC(17)というメンバーだった。
「番組では優しいお兄さんというイメージでしたが、山口さんがBとCを気に入っているのは明らかでした。Bちゃんからも『酔っ払った山口さんから電話がよくかかってくる』と相談されたことがありました」(別のスタッフ)
山口自身も、女性メンバーの歓心を得ようとしていた節がうかがえる。
「お正月はメンバーに1万円のお年玉をくれた。一方で、山口さんがR'sの女性メンバーを呼んで食事会をしているとか、メンバーを部屋に呼ぼうとしているという話もよく聞いていたので、女性メンバーの気を引くための気前良さだったのかも」(別の元R'sメンバー)
未成年は適切な判断ができないことも
こうしたケースでは被害女性に対して「なぜ誘いに乗ったのか」と批判する向きもある。だが、未成年は好奇心に負けてしまい、適切な判断ができないこともある。芸能人という立場を利用して、そこにつけこむことこそ、卑劣な行為であることは言うまでもない。
「山口はロリコン趣味というよりも、未成年のほうが言いくるめ易いから手を出していたようだ。Aさんの事件では、彼女が友人を連れずに一人で山口の部屋を訪れていたら、もっと酷いことになっていた可能性が高い」(前出・捜査関係者)
こういう男に『Rの法則』スタッフは、被害者の女子高生Aさんの連絡先を交換させていたのだ。