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『Rの法則』プロデューサーを直撃すると…

『Rの法則』の石塚利恵・チーフプロデューサーを直撃した。

 ――Aさんは「番組スタッフに言われて、山口さんと連絡先を交換した」と話しているようだが?

「そこは私も把握できていないので、回答しかねます。(二人が繋がった)原因も含めて確認しているところです」

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 ――なぜ事件が起きた?

「男女の楽屋も分けていたし、出演者同士の連絡先交換も一切禁止していた。ちゃんとやっていたつもりでした」

 ――山口については?

「本当にビックリなんです! 本当にバランス感覚のある、いい兄貴分という感じで。ハハ、お酒は本当に怖いなという。そこに尽きるので」

 ――酒だけの問題ではない。

「なるほど、そうですね」

NHKはなぜ被害者を守れなかったのか

 メディア問題に詳しい服部孝章・立教大学名誉教授はこう指摘する。

「今のNHKは、ジャニーズタレントを多く起用しており、そのことで彼らに対する忖度が生まれているのではないか。NHKは公共放送であり襟を正して番組作りをしなければならない。なぜ事件が2カ月間も隠されたのかについて、NHKは自ら見解を明らかにする必要がある。ましてやEテレという教育放送の現場で起きた事件なのだから尚更です」

 スタッフが連絡先交換に関与したかについてNHK広報局はこう回答した。

「出演者に対しては、法令違反、公序良俗に反する行為、NHKの信用を毀損する行為をしないよう契約で定めています」

 小誌が上記の事実確認を求めた5月7日、NHKは〈総合的に判断した結果〉として、『Rの法則』の打ち切りを発表した。

 Aさんの事件についてジャニーズ事務所はこう回答する。

「(Aさんの連絡先を知った経緯については)回答を差し控えさせていただきます。」

 MCという立場を利用しながら未成年を物色していた山口。それに対して諫めるどころか、むしろその蛮行を助長するような行動をとったNHKの罪は重い。