春名 フォローしてくださる方が多いことは純粋に嬉しかったですし、それでお仕事のチャンスをいただくこともありました。なので最後まで随分迷ったんですが、やっぱり自分の思うような伝わり方をしていないんじゃないかと思うことが増えてきてしまって。
――自分の思うような伝わり方をしていない？
春名 たまにテレビに呼んでいただくことがあったんですが、共演した方や視聴者の皆さんから「こんな柔らかい話し方する人だったんだ」とか、「もっと声低いと思った」って言われることが多くて。自分でもびっくりして、こんなにも違う“春名風花像”が作られてしまうのは怖いなと思ったんです。強気になんでも斬るご意見番みたいな見え方なんでしょうか……。
あと、ちょうど短大進学をすることを決めたので、このタイミングで思い切って自分の意見を発信する場を変えてみようと。それで、YouTubeの公式チャンネルを開設しました。
――最近、YouTubeの公式チャンネルを開設する芸能人は増えてきていますが、文字に比べて動画はどうですか？
春名 移行して正解だったと思っています。ツイッターだとどうしても1回で1つのことしか言えませんけど、動画だったら1本に何気ない日常のことから難しめの自分の意見を言うまで全部できちゃうんですよね。それってすごく私にとっては大きくて。
――新しい挑戦となった短大進学ですが、演劇を専攻されていると聞きました。動画ではこれからの目標を語っていらっしゃったのも印象的です。
春名 色々ありましたが、これからは舞台を頑張っていけたらいいなと思っています。“舞台は俳優のもの”という言葉もよく聞きますが、お客さんが自分でカメラワークを決めて物語を楽しめる良さが好きなんです。そこで、弱い人が力強く生きていく姿を演じたい。ぜひ応援してほしいです。
――最後に、春名さんと言えば“SNSの申し子”とともに“早泣き”が代名詞でした。今でもすぐに泣けるんですか？
春名 早泣きできると話題になった時に随分バラエティ番組に呼んでいただいたんですけど、「お芝居の場面でも“早泣き”だと思われちゃうのかな」と怖くなってお断りするようになって。そしたら、何もないところではできなくなっちゃいました（笑）。大泣きは一番しやすかったんですが……。あ、でもお芝居では、しっかり役の感情を受けた上で泣くこともありますよ。
