原作小説は累計430万部、2000年に放送されたドラマは今なお伝説として語られる大ヒットシリーズ「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良原作)が10月6日にTVアニメとなる。

 常にリアルタイムの若者の空気や社会問題をシャープに描いてきた「池袋ウエストゲートパーク」はどのようなアニメになるのか。メインキャラを演じる声優3名への独占インタビューを敢行した。

 まず登場するのは主人公マコトを演じる熊谷健太郎さん。マコト役を演じる事への緊張と挑戦を率直に語ってくれた。(全3回の1回目。#2#3を読む)

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マコトと一緒に事件と向き合える充実感

――新型コロナウイルス感染拡大の影響によるアニメの放送延期にともない収録も延期となりました。モチベーションへの影響はありましたか。

 モチベーションが切れることはまったくなかったですね。原作をじっくり読み直す時間ができたことで「このエピソード好きだな」と改めて考えることができましたし、予定されていた日程で収録ができなかったからこそ「早く演じたい」という想いが強まりました。

――ステイホーム期間はどのように過ごされてましたか。

 運動不足になってしまったので、家でできる軽い運動をしていました。あとは、意識をなるべく良い方向に持っていくために、小説や漫画を読んだり、アニメを観たりなど、インプットしている時間が長かったかもしれません。そのおかげか、本作の第1話の台本を改めて読んだとき、最初と違った感覚で読むことができました。

――主役のマコト役に決定したと聞いたときの気持ちを教えてください。

 事務所からの電話でマコト役に決まったことを知らされて、主役をさせていただけることを大変光栄に思い大きな喜びを感じました。しかし「池袋ウエストゲートパーク」は原作小説、ドラマ、舞台と様々な形でファンの方々に愛されてきた作品ということもあり、主人公マコトの声を任せて頂ける喜びと緊張とがないまぜになった気持ちになりました。

――実際に収録がはじまった今、その気持ちに変化はありますか?

 収録が進むにつれてマコトを演じることへの喜びや、作中で起こる様々な事件にマコトを通して向き合えることへの充実感が増していき、「緊張」が「緊張感」に変わってきているように思います。