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「素直に人を好きになれるところは僕に近い」 熊谷健太郎が語る“「IWGP」マコトとの共通点”

TVアニメ「池袋ウエストゲートパーク」インタビュー#1――マコト役・熊谷健太郎

note

共通点は「素直に人を好きになれるところ」

――マコトと熊谷さんで似ている部分はありますか。

 マコトは相手のふところに入り込むのがとても上手い「人たらし」だと思います。きっと意識せずとも、素直に自分の感情に従って、真心でぶつかるからこそ相手から信頼されるんだろうなと。

 なぜそれができるのかと言えば、マコトは人の良いところや心動かされる部分を見つけるのが上手いからなのでしょう。恋愛感情は別として、友情だったり、信頼だったり、誰かに対して「この人のここが素敵だな。ここがいいな」と素直に思い、その人を好きになれる感覚は、僕も近いものをもっていると思います。

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――それでは違っている部分は?

 マコトの素質の中で一番すごいと思うのは胆力ですね。人体解体ショーを潰すエピソード(『電子の星』収録の「電子の星」)で、マコトは一歩間違えたら自分の右腕が切り落とされるかもしれないのに飛び込んでいきます。彼にとっての正義があるからそれができるのですが、マコトは依頼相手から報酬をもらっているわけではない。それにも関わらず自分自身を危険にさらしてでも誰かのために動くことができる。そういうところは僕にはなく、マコトの格好いいと思う部分です。

 

――ファンが楽しみにしているのが、マコトとタカシのコンビの活躍だと思います。

 タカシのことを表現するときによく「氷」のような冷たいイメージを使われる男ですから基本的に誰に対してもフラットな感情で接するイメージがありますが、マコトには友人としての面を見せてくれます。依頼主とトラブルシューターとして、そしてダチとして、互いに補い合いながら困難に立ち向かっていく。対照的でいて通じ合っている二人の活躍に注目していただけましたら幸いです。

――タカシ役の内山昂輝さんとはスタジオでもお話しされたりするんでしょうか。

 コロナの影響で収録の方法も、一度に最大3名程度までのキャストで行い、録り終えたら入れ替わるという形で実施しています。そのため、他のキャストの方とは腰をすえてお話をするのが難しい状況ではあります。ただその中でも、ドラマのことだったり、「原作ではこうなってましたけど、アニメだとこういう風に味付けされてるんですね」といった作品のお話をさせていただくことは少しできました。早くいつも通りの収録を行える日が来ることを僕は待ち望んでいます。