タマスタが戦隊モノのレッドたる所以
おかしな例えですが、タマスタが戦隊モノのレッドたる所以は他にもあります。
タマスタではファンの皆さんのホークス愛はもちろん、ビジターファンを含めた全員のプロ野球への愛を感じることができます。
今シーズンのウエスタン・リーグ公式戦、タマスタ開催のオリックス戦と広島戦はすでに終了していますが、それぞれのタマスタ最終戦、試合終了後にはお互いのファンからファンへ大きな拍手が送られました。まるでエール交換のようなものが自然と起こったんです。
純粋で強いプロ野球愛を感じた、素敵な瞬間でした。タマスタはまっすぐで熱い想いが溢れている。故に戦隊モノのレッドということ。戦隊モノのレッドはリーダー、先頭に立って引っ張っていく力を持っています。そのパワーの源は、ファンの皆さんの想いであり、スタッフの努力。なによりも野球を愛するその心です。
そしてそのレッドが愛されるのは、なんだか、一生懸命だから。球場演出担当のスタッフはキャラクターを頑張って描いてビジターチームにメッセージをおくるだけじゃなく、野球が好きでスコアの書き方勉強しているし、放送室ではバックスクリーンの操作をしながら、音響を調整して、さらにお客さんに楽しんでもらう工夫を日々し続けているし……。
なにを一生懸命頑張っているのかはさっぱりわからないことが多いかもしれないけど、どうやら楽しそうだぞと思わせるなにかがある。これが今のタマスタの魅力の1つだと思っています。
このコラムこそ何が言いたいかさっぱりわからないという方に、もう一度言います。
一回来てみな。わかるから。
タマスタに来て、怖いほど楽しい思いをしてください。その五感で、いや心も含めた六感で、大きすぎる野球愛に触れ、ホークスの魅力から逃れられないほどどっぷりハマってください。
ここまでタマスタはいい意味で怖い場所として紹介してきましたが、実際、本当に怖い場所でもあります。
僕はタマスタで田尻監督にスカウトを受けました。こんなスカウト怖すぎる。何でもない芸人にコラム書かせるとか、こわ。
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