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“バットと寝た男” 楽天の主将・茂木栄五郎の復帰をみんなが待っている

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/10/23

 みなさんこんにちは!

 元山形・さくらんぼテレビアナウンサーの倉林知子です。今シーズンも気づけば終盤戦。東北の10月のスタジアム観戦、防寒具が何枚も必要になる時期になりましたね。山形に住んでいたころは、この時期になると「そろそろスタッドレスタイヤに替えようか? まだ大丈夫かな?」と休みの日になるたびに迷っていたのを思い出します。

借金生活突入を救った茂木のサヨナラ本塁打

 さて今月14日、9月の「スカパー!サヨナラ賞」が発表されました。受賞は我らがイーグルスのキャプテン茂木栄五郎選手。受賞の一打は、9月11日対ファイターズ戦でのサヨナラ本塁打。

 9回表、王柏融選手のセンターへのタイムリーで3対3の同点に追いつかれ、31分間の中断を挟んで延長戦へ。

 10回裏、1アウト2塁の場面で打席に立った茂木選手。2ボール2ストライクからの5球目、玉井大翔投手が放った変化球をライトスタンドに運び、チームを今シーズン初となるサヨナラ勝利に導き、連敗を4で止めました。

茂木栄五郎 ©時事通信社

 10回表に登板して守備の悪送球で勝ち越されてしまった青山投手、そして三木監督がホームに帰ってきた茂木選手をハグしたシーンは印象的でした。

 ヒーローインタビューでは「いいバッターがいるので、いい形で繋げたらと思ったのですけど、最高の結果になってくれてよかった」と振り返った茂木選手。中断の間もイーグルスの勝利を信じて球場に残ってくださったファンの皆さんの前で最高の結果を残してくれました。キャプテンありがとう!

 試合後の取材では「苦しい状況の中でキャプテンが仕事をすれば取り返せると思う」と力強い一言。そして、「僕たちのために球場の整備をしてくださった人、洗濯をしてくださった人。もちろん応援して下さるファンのために僕たちは勝利という形で応えることしか出来ない。結果につながってくれて良かったです」と。裏方の皆さんにも感謝の気持ちを伝えるところが茂木選手らしいと思いました。

 そんな茂木選手。去年は初めて1年間を通してほぼフル出場(試合数141試合)し、打率.282、13本塁打、55打点。 今シーズンはここまで73試合に出場し、打率.301、7本塁打、33打点。開幕早々から好調で夏場の7月には打率.321とキャプテンとして頼もしい姿を見せてくれていましたが、9月末に腰痛のため2軍落ち。本人にとってもチームにとっても、そしてファンにとっても大変惜しまれる戦線離脱となりました。