昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

『もっと頭使って』『クソ赤字』月給30万円から歩合制に

 タピオカ店は2019年11月に開店。しかしA子さんを待ち受けていたのは飲食業界の厳しい洗礼だった。

「九州の片田舎で素人がタピオカ屋を開いたところで、人が集まるわけがなかったのです。当の本人は開店後の数日間しか店に現れず、『あとは頑張って』と言わんばかりに海外旅行に行ってしまうし、お客さんも店の惨状を見かねた友人ばかり。日に数百円~数千円程度の売り上げしかない日が続きました。

でっぱりん 本人ブログより

 1日の売り上げを報告するたびに彼女からは怒りのLINEが届きました。『もっと頭使って』『クソ赤字』『こんなんじゃ潰れるばいまじで』と叱責されるのですが、唯一の集客ポイントであるでっぱりん本人が出勤していないので、本人目当てで集まってくるお客さんの売り上げは見込めない。当初の月給30万円は夢と消え、給料は日毎の売り上げに対する歩合制になりました。月に3万円程稼げたら良い方で、私は彼女の誘いに乗ったことを後悔し始めました」

A子さんに送られてきた叱責。でっぱりんは出勤せず、バリ島などにいた

帰国後の飲み会で「借金して店を開こう」と言い出した

 そんななか、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた。タピオカ店は休業せざるを得なくなり、A子さんの収入は歩合制になったために3月頃からゼロになった。

 海外旅行中だったでっぱりんが日本に帰国したのは今年6月になってからだった。

「7月29日から30日にかけての夜のことです。私と娘、でっぱりん、でっぱりんの彼氏と友人の5人で熊本市東区長嶺にあるカラオケに午前0時頃から行きました。その日は近場の温泉を楽しみ、居酒屋で食事をしたのでカラオケに行くまでに結構お酒も入っていました。でっぱりんはハイボールを7杯くらい飲んでいたと思います。カラオケで私が1曲歌い終わった時、彼女は、私に『もう一度、飲食店を開こう』『開店資金はないから、借金しよう』と持ち掛けてきました。

修羅場と化したカラオケ店の一室 ©文藝春秋

「面倒みてやってたけど正直邪魔」と吐き捨てて……

 さすがにもう付き合いきれず、『借金するのはちょっと……』と難色を示したのです。するとでっぱりんの顔つきが変わりました」

 そこからは、「あいのり」出演時を彷彿させる展開になる。

「彼女は娘の存在を引き合いに出してきました。『今まで面倒みてやってたけど正直邪魔だと思ってた』と、娘の面前で吐き捨てるように言ったのです。娘は3歳になっていて、言葉の意味を理解できる年齢です。私は『大事な娘だから、娘の前でそんなこと言わないで』と彼女をたしなめました。

 すると彼女のなかで何かが爆発したようで、『娘が大事って言ったね?』と言いながらいきなり私の顔めがけて殴りかかってきたのです」(#2につづく)

この記事の写真(16枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー