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《本人直撃》「あいのり」でっぱりん傷害事件の全内幕「このクソ貧乏人が!」彼女は逆上して恋人も殴った

警察が捜査を開始

#1より続く)

「カラオケに行った時、彼女は私に『もう一度飲食店を開こう』『開店資金はないから、借金しよう』と持ち掛けてきました。私が難色を示すと、彼女の顔つきが変わり、いきなり私の顔めがけて殴りかかってきたのです」

 “彼女”というのは、人気恋愛バラエティ番組「あいのり Asian Journey」(Netflix/フジテレビ系)に出演していた人気メンバー“でっぱりん”(本名:浜崎彩・25)のこと。今年7月30日に、熊本市東区長嶺にあるカラオケ店の密室で彼女から受けた暴言、暴力について「文春オンライン」取材班に打ち明けるのはでっぱりんの元親友・20代のA子さんだ。記事前編では、暴力沙汰に至るまでの経緯を詳報している。

あいのり公式インスタグラムより(でっぱりんは右から2人目:2019年5月23日)

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下半身をものすごい力で何度も蹴られた

「私のすぐ隣りには幼い娘がいるにもかかわらず、その目の前で彼女は私の顔を殴りました。唇付近がカッと熱くなりましたが、あまりの衝撃に一瞬何が起きたのかわからなかった。そのあとすぐにでっぱりんの彼氏が止めに入ってくれて、彼女をソファに強制的に座らせました。でも、逆上している彼女は自分の彼氏の顔も殴りました。彼氏は鼻血が出ていたのに、それでも暴れる彼女を抑えてくれていた。それが気にくわなかったのでしょうか。彼女は『お前離れろ!』と強い口調で彼氏に言いました。あまりの冷たい言葉に彼氏も彼女を抑えていた手を咄嗟に離したんです」

 A子さんの娘は、友人が外に避難させていた。しかし、彼氏が手を離したことで暴れるでっぱりんを抑える人物がいなくなっていた。

A子さんはこの一室で殴られた ©文藝春秋

ネックレスも引きちぎられていました

「彼女をそのままにしていたらまた私に殴りかかってくるかもしれません。なんとかしなければと、鼻血を出している彼氏にかわって、今度は私がソファに座る彼女の両腕を押さえました。ですが、彼女を抑えたことで私は自分自身を守る術がなくなりました。彼女に下半身をものすごい力で何度も蹴られ、あまりの痛さに気が遠くなりました。その間、彼女は意味の分からない言葉を叫び続けています。髪も引っ張られてぐちゃぐちゃで、知らない間にお気に入りのネックレスも引きちぎられていました」

 たった10分間ほどの出来事だったが、A子さんは「とても長く感じました」と振り返る。

「あまりの恐怖に、私はとにかく彼女から離れて逃げようと思いました。ものすごい剣幕で怒鳴る彼女を友人たちが押さえつけてくれている間に、私は娘を連れてカラオケ店を飛び出しました」

「このクソ貧乏人が!」「逃げんのか!」

 その時点ですでに深夜1時頃。車通りも少なく、近くにあるのは閉店後のガランとしたスーパーと寝静まった民家のみ。静かな夜の田舎町に、でっぱりんの「このクソ貧乏人が!」「逃げんのか!」という叫び声だけが響いていたという。

でっぱりん 本人公式ブログより

「娘に危害が及ぶのではないかと、カラオケから死角になる民家の塀に隠れました。『助けて』と泣きながら知人に電話しましたが、その間もずっと彼女は私を探し回っています。恐怖で体がすくんで動けませんでした」

「あいのり Asian Journey」でも、自身の不満の対象となった女性メンバーを探しにでっぱりんがネパールの首都・カトマンズを歩きまわる様子が映されている。女性メンバーを見つけた彼女は、暴言の口火を切るのと同時に女性の胸を殴るのだった。A子さんの脳裏にもそのシーンが去来していた。見つかったら逃げられないという恐怖があったという。