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「私と娘は日々怯えながら過ごしているのに」

「家賃に関しては、彼女が居候していた時に『私が払う』と言って、その通り、払っていました。“気持ちで払ったお金”とは、コロナで店が休業した際に彼女が自分の特別定額給付金10万円を私に譲ってくれたことや、『収入がないと生活ができない』と相談したときにいくらか工面してくれたことを指しているはずですが、そもそもタピオカ屋の仕事は彼女がオーナーで私を雇用した形です。契約書を交わしたわけではありませんが、それを逆手にとって給料の支払い能力がなかったことを棚に上げられても困りますし、金を返せと言うのならまず未払いの給料を全額支払って欲しい。

『貸して』と彼女に言って、借りた5万円はありますが、それは経営が苦しいタピオカ店を町のイベントに出店させる際の場所代です。店のために頑張ってきたのに、『訴える』とまで言われる筋合いはありません。

 9月7日にはインスタのダイレクトメールで《お金も返さんし感謝の気持ちもないのに お前に貸した金合わせて100万くらい使ってるのに 何も言わずこれやろ》と唐突に連絡が来ました。100万円借りているなんて、さすがに言いがかりです」

でっぱりんからA子さんに送られてきたダイレクトメール「100万借りてるなんて、さすがに言いがかりです」(A子さん)

警察から取り調べの呼び出しが

 労働基準法第15条にて義務化されている文書による労働条件の明示や、第24条で定められている雇用主は労働者に対して給料の支払い義務があることなど、確かにでっぱりんの開店したタピオカ店には事業としての基本を守っていない部分が多い。A子さん自身も「仲間内で楽しくやるだけだと思っていたので、契約とかが必要な局面が出てくるとは全く思っていませんでした」と肩を落としている。

 その後、でっぱりんからの金銭要求の連絡はA子さんの両親にまで送られるようになったという。だが、同時期に警察からでっぱりんに対し取り調べの呼び出しがかかったことにより彼女からの連絡は途絶えた。

「警察からは『彼女の方も、腕を押さえつけられたことを理由にA子さんを相手取って被害届を出す意思があるようだ』と告げられました。でも、腕を抑えたのは、自分自身の身を守るためです。彼女はすごく興奮していたし、あの状況では、彼女がいつまた私に殴りかかってきてもおかしくありませんでしたから」

 A子さんは取材班に対し、悲しみを隠さずに心中を打ち明ける。

「私と娘は何か危害を与えられるのではないか、引っ越さなければいけないのかと日々怯えながら過ごしているのに、でっぱりんは彼氏と婚約・入籍の発表をしてメディアに取り上げられて、傷害事件なんてなかったかのように毎日いろいろな場所に旅行する様子をSNSに投稿している。どうしてそんなことができるのか全く理解ができません」

事件が起きた日(7月29日)に撮影された、でっぱりんと彼氏の写真(でっぱりんインスタグラムより:2020年7月29日)

 10月10日、取材班は事実確認のため、熊本で飲食店を開店したというでっぱりんのもとに向かった。お店の客足が途切れた午後、休憩時間だろうか、店を離れてコンビニで買いものを終え、戻ってきた彼女を直撃した。