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 達筆な字で、丁寧に、でも熱い想いが込められていることが伝わってくる手紙だった。 

 白石議員は78歳。高齢だから理解するのは難しいかもしれない。そういった声もある中で、同年代である祖母が怒ってくれる、こんなに心強いことはない。

  祖母は手紙の中で「あまり知識のない私ですら、この考え方はおかしいと思う」とはっきり言い切ってくれた。心が震え、涙が出た。 

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 孫として、そしてゲイの当事者の一人として、祖母が声をあげ手紙を送ってくれたことがとても嬉しかったし、誇らしかった。 

 祖母に改めて、なぜ手紙を書いたか聞くと「新聞記事を読んで、本当はすぐにでも白石議員に電話したかったけど、電話番号はわからないから、お母さんに住所を調べてもらったの」と話してくれた。 

「頭にきたところはいっぱいあるけど、足立区が滅びるとか、同性愛は趣味だとか、根っから考えが違う方向に向かってしまっている」と。

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「人を差別してはいけないことを理解して」手紙の内容

 祖母の書いた手紙にはこう綴られている。 

「同性愛者の人は趣味とお考えではないでしょうか? もしそうだとお考えでしたら、とんでもない思いちがいなのです」 

「当事者にとっては死への思いを強くします。あまり詳しくない私でさえ、この様なお考えはおかしいと思います。もうこの世に居場所がなくなる…と、自殺に繋がります」 

「白石様の周りにもLGBTの関係者が何人かいらっしゃるでしょうが、あなたにわからない様に苦労なさっているのでしょう」とカミングアウトの難しさについて指摘する。 

「時代も変り、LGBTであることを公表している人が増えてきているのをご存知ですよね。それに合わせて政治の内容も変っていかなければならないのは当然の事だと思います」 

 「これ以上この国のLGBTの人々が苦しまづ生きて行ける様にする事が政治が行うべきことなのです」 

「是非、同性愛者の方と直接逢ってお話をしてみて下さい」 

「『人を差別してはいけない』事を理解していただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申上げます」