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竹内結子の気持ちのいい声は、楽曲でも変わらず

●竹内結子「ただ風は吹くから」

竹内結子「ただ風は吹くから」(1998年)。

 透明感、という言葉をそのまま楽曲にしたような、竹内結子さん唯一のシングル。爽やかな歌声と、寄り添ってくれるような歌詞がリンクし、やさしいやさしい世界が広がる。

 映画『インサイドヘッド』のヨロコビ役の吹き替えも「気持ちのいい明るい声! 誰?」と思ったら竹内結子さんだった。

 彼女の声は本当にやわらかく、風のように心地いい。

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 90年代の音楽は、懐かしさと同時に、今聴いても謎の新しさがあるワンダーゾーン。

 時代のヒロインたちは、歌詞とセリフに演技力を乗せ、キラキラと輝く「一生青春ワールド」に連れて行ってくれる。昔も、今も。

 ありがとう、ありがとう!

田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/