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――谷川先生は原稿を一気に書き上げられるんでしょうか、それとも少しずつ書き進めていくタイプなのでしょうか。

「毎週、書き上がった分をいただいていました。

 今回の新刊のために書き下ろした『鶴屋さんの挑戦』は、鶴屋さんから届くメールに従ってハルヒたちが謎を解き明かしていくお話です。まるでそのストーリーのように、少しずつ原稿が到着するたびに、谷川先生からの挑戦状が届くような気持ちでワクワクと謎解きをしていました。読者の皆さんにも同じようなワクワクを感じてほしいと思っています」

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帰ってきた! でも新しい!

――担当の方が「直観」を読み進めている時の感想を一言にするとどんな表現になりますか?

「ハルヒたちが帰ってきた! でも、新しい! です。

 懐かしいSOS団のメンバーとの再会が心地よいとともに、『涼宮ハルヒ』シリーズの新しい一面に触れられた! という感激があります。

 3編を通してはミステリ調の横串が刺さっていて、長編ではSOS団といっしょに謎解きゲームに参加している感覚になってほしいです。文章の隅々に張られた伏線を拾い、謎が解き明かされた時の爽快感も味わえます。何度読んでも新しい発見があり、毎回違う情景が浮かぶところが最高ですね」

「直観」で重要な役回りを演じる鶴屋さん(右)と朝比奈みくる シリーズ第6作「涼宮ハルヒの動揺」より

――「直観」は時系列的にはどのあたりのお話なのでしょう。「驚愕」よりも前ですか? それとも後?

「『あてずっぽナンバーズ』はキョンたちが1年生の新年のお話ですが、『七不思議オーバータイム』『鶴屋さんの挑戦』は、『驚愕』の物語よりも少しだけ後の時間です。キョンが高校2年生の夏になるより少し前、くらいの時期です」

――「直観」では新たなハルヒの髪型やみくるの衣装などは登場しますか?

「『あてずっぽナンバーズ』は初詣の話で、ハルヒもみくるも長門も振り袖を着ています。それからキョンと古泉の男子2人も……。

 また、新しいキャラクターが1名、登場します。非常に個性的なキャラクターですので、ぜひお楽しみに!」