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「涼宮ハルヒ」9年ぶりの新刊は「毎週、書きあがった分を……」スニーカー文庫編集部を直撃!

note

――「直観」の発表が8/31だったのはやはり、「エンドレスエイト」を意識されていたんですよね。

「ご推察の通り『エンドレスエイト』から抜け出すと待望の新刊が予約できる! というストーリーを意識して解禁日を設定しました」

シリーズ第9作「涼宮ハルヒの分裂」より

――「驚愕」のあとがきで谷川先生が「何だか突然、意味もなく何もできなくなったとしか言いようがなく、正直一般生活にも支障が出るくらいでしたが」と書かれていて心配していました。最近の谷川先生はいかがお過ごしでしょうか。

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「ミステリー好きの担当編集とお勧めミステリーのやり取りをするなど、古今東西のミステリー小説を広く読んでいらっしゃいました。そのエッセンスは、新刊を読んだ方にも伝わると思います」

これが最後ではない!

――続刊についての執筆予定はありますか?

「読者の皆さんと同じく、またそれ以上に編集部全員が続編を読むのを楽しみにしています。谷川先生への応援や感想をお届けいただけますと幸いです!」

――新刊が出るとお伝えした時、イラストレーターのいとうのいぢ先生はどんな反応でしたか。

「『おめでとうございます!』と、とても喜んでくださいました。挿絵を決めるときも『きっとここで挿絵がきたほうが面白い!』と物語を読み込んでアイデアをいくつも出しながら、今巻もハルヒやSOS団を溌剌と描いていただきました。収録されているイラストも、ぜひ楽しみにしてください!」

画像はイメージです ©iStock.com

――9月1日から始まった先行予約の勢いはどうでしょう。カバーがイラストではない新装版の影響など、読者層の広がりは感じますか?

「早くからたくさんの予約を頂戴していて、読者の待ちわびている雰囲気をひしひしと感じています。角川文庫からの新規読者はもちろん、今回の新刊発表を聞いて新たに1巻を読み始めたという声も届いています」