俳優の小出恵介(36)が、今年8月から日本で芸能活動を再開し、10月15日に開幕した京都国際映画祭の特別招待作品『女優たち』に内科医役で出演している。来年には本格復帰映画第1作『女たち』が公開予定で、小栗旬の兄・小栗了がプロデュースする舞台「群盗」では主演を務める。
一方で、9月22日、元TOKIOの山口達也容疑者(48)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。朝の9時半、大型バイクを運転中に交差点で信号待ちしている車に追突し、呼気からは基準値を大幅に上回る1リットル当たり0.75ミリグラムのアルコール分が検出された。警察の取り調べに対し容疑を認め、「お酒を飲んでバイクを運転し、事故を起こしたことは間違いありません」「自宅で一晩中酒を飲んでいた。量はわからない」などと話したという。
小出は17歳の少女と飲酒、淫行に及び、2017年6月に当時の所属事務所のアミューズが無期限の活動停止処分を発表(翌年に契約解除)。山口は17歳の女子高生への強制わいせつ事件により、いったんは無期限謹慎としたものの、2018年5月にジャニーズ事務所から契約を解除され、TOKIOを脱退している。
酒に溺れた果てのトラブルを起こした2人だが、本格復帰と現行犯逮捕という「その後」を分けたものは何だったのか。私が週刊文春の記者時代に取材した事件当時の状況や、事件後に明かされた本人たちの言葉から振り返る。
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元トップアイドルのオーラはすっかり消えていた
「山口は『前夜に麦焼酎をロックで5、6杯飲んだ』と供述している。本人立ち会いのもと行われた自宅の家宅捜索で押収されたグラスは、一般的なサイズの3倍ほどの大きさだった」(捜査関係者)
練馬署から警視庁に移送される山口の姿から、元トップアイドルのオーラはすっかり消えていた。1994年にTOKIOのメンバーとしてデビューした山口は、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)でもMCを務め、老若男女を問わず幅広い世代から人気を得ていた。そのすべてを失ったのが、2年前の2018年4月、ゴールデンウィーク直前に発覚した事件だった。