もっとも売れている将棋の本は……
――ちなみに、こちらでもっとも売れている将棋の本というと何になりますか?
中崎 池袋本店だけの累計売上で800冊近い金子タカシさんの『寄せの手筋200』(浅川書房)ですね。あとは定番の『ハンドブック』シリーズ(浦野真彦・著/浅川書房)でしょうか。やはり将棋の棚を作るうえで、どちらも必ず面出ししたい商品ですね。
――最近、他に気になった本を教えてください。
中崎 新刊ですと、木村一基前王位を描いた『受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基』(樋口薫・著/東京新聞)がよく売れました。私も買いましたが、木村さんの人柄が滲み出ていて面白かったです。
あと個人的に気になって買った本は『強くなる!シャンチー入門』(所司和晴・著/ 双峰社)です。シャンチーは将棋のルーツともいわれる中国のゲームですが、独自のルールが興味深いですね。渡辺明名人ら多くの弟子を育てた所司和晴七段は、実はシャンチー日本代表でもあるのです。
「イベントにも力を入れています」
このように会話の端々から将棋への愛が感じられる中崎さんが、今度、オンラインの将棋イベントを主催する
中崎 池袋ジュンク堂では、これまでもいろんなイベントを行ってきました。今はコロナの影響でオンラインイベントにも力を入れているのですが、扶桑社さんから『将棋「初段になれるかな」大会議』が出版されたので、この出版イベントをできないかと打診したところ、将棋が好きな営業担当の方が賛同してくださり行うことになりました。
話の流れで、みなさんの前で対局をさせていただくことになりました。解説のために自腹で解説用の大盤も購入したりして、少し舞い上がっていますが、日々、将棋の練習もしています。
それが「【サイン本付き!】【10/24オンラインイベント】『将棋「初段になれるかな」大会議』刊行記念!将棋「初段になれるかな」オンライン“生会議”」である(サイン本なしの通常コースも)。
こちらのイベント、第1部では、高野秀行六段をはじめとする著者3人による将棋が強くなるポイントをわかりやすく解説するトークイベント。そして第2部では中崎さんと、扶桑社の営業担当にして将棋部部長でもある梶原治樹さんによる公開対局を行い、それを高野六段が解説することになっている。
ワクワクしながらイベントの準備を進める様子を見ていると、仕事ってこんなに楽しくできるものなんだなと思わず笑顔になってくる。練習を重ねて入念に準備されたお二人の対局を、高野六段のわかりやすくユーモアたっぷりの解説でぜひお楽しみください。イベントはZoomによる配信のため、どこからでも見ることができます。
写真=杉山秀樹/文藝春秋
INFORMATION
『将棋「初段になれるかな」大会議』刊行記念!将棋「初段になれるかな」オンライン“生会議”
2020年10月24日(土)19:00~21:00
参加費 3,200円(サイン本付き)
https://startupmj.stores.jp/items/5f6ab7cf93f6195fe16e3342
参加費 2,000円(サイン本なし)
https://startupmj.stores.jp/items/5f587ce82742d70a53bb66f7