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「バラバラにした遺体を鍋で……」白石隆浩被告が証言した、おぞましい犯行の一部始終

座間9人殺害事件 裁判傍聴レポート

2020/10/15

genre : ニュース, 社会

「背後に回って、首を左腕で絞めた」

 2017年10月に神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人の罪に問われている白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で10月14日にあった。この日は、3人目に殺害したCさん(当時20、男性)の事件に関しての被告人質問が行われた。白石被告は、Cさんは殺害されることに承諾していなかったといい、殺害時の詳細を証言した。

白石隆浩被告 ©️文藝春秋

「Cさんが生きていたらリスクが高い」

 この日も、白石被告は、弁護人の質問には答えず、検察側の質問に淡々と答えた。面会時には、「殺害するのは躊躇した。勇気がいった。殺害した直後は頭痛や吐き気があった。しかし1人を殺害することで乗り越えた」と話していた。これまで白石被告はCさん殺害を詳細には語らず、「酒を飲ませて睡眠薬と安定剤を飲ませた。そのあと絞殺した」としていた。

 Cさんとは、2017年8月13日、1人目に殺害されたAさん(当時21)からの紹介で知り合った。AさんとCさんは一緒に自殺をしようと、白石被告と連絡を取り、8月15日に3人で会っている関係だった。しかし、話して別れた後、Aさんは「Cさんが死ぬのをやめたので、自分も死ぬのをやめた」というLINEのメッセージを白石被告に送っている。

 しかもCさん殺害前日の8月28日夕方、CさんのLINEに、AさんのLINEアカウントから通話が入った。Cさんの話では、通話に出ず、ブロックしたという。ただし、Cさんの話が本当かどうかわからない。白石被告は「やりとりが本当かわからない。Cさんに警察の捜査が及んだときに、情報がもれるのではないかと。そのため、Cさんが生きていたらリスクが高いと思った」と話した。

白石被告の裁判が行われている東京地裁立川支部 ©️渋井哲也

Cさんはすっきりして、自殺をやめる方向に

 検察官に、Cさんを殺害した理由を聞かれるとこう答えた。

「Aさん殺害の証拠隠滅のためです。また、Cさんは、過去に『自殺をやめる』と言った経歴がある。そのため、合流後に殺害しようと思っていました」

 8月29日の昼間、白石被告はCさんと合流。集合場所の相武台前駅周辺か、自宅で、Cさんの悩みを聞いていた。Cさんが白石被告に話したのは、バンドメンバーのこと、そして仕事のことだったという。白石被告はこう言う。

「狙いとしては、強く自殺願望を持ってもらい、殺害しようと思っていました。しかし、悩みを聞いているうちに、Cさんはすっきりして、自殺をやめる方向になっていきました」