殺害後はどうしたのか
Cさんが失神した後は、白石被告はどのような行動を取ったのか。
「Cさんの口と鼻にガムテープを張ろうとしました。そして、両手両足に結束バンドをつけて、クーラーボックスに座らせました。体の自由を奪ってから、ぶら下げようと思いました。そして、首をロープの輪っかにはめて、吊るしたんです。ガムテープを貼ったのは、万が一、覚醒した時のためです。確実に殺害するためです。しかし、口にガムテープを貼っている最中に、Cさんから鼻血が出てきました。その鼻血をたらすのを防止するために段ボールを敷きました」
殺害後どうしたのか。
「クーラーボックスを退けて、30分か1時間ほど、Cさんを吊るしていました。ロープと首の間には、タオルを挟みました。後日、山に捨てに行ったとして、もし遺体が見つかったときに、捜査で自殺じゃないとわかってしまうと思いました。それを防ぐためです。9人全員かどうかは忘れましたが、数人はタオルを挟んでいます。Cさんにもそうしたかは覚えていません」
消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも
そして、遺体はバラバラに解体した。
「包丁で首を切り落とし、骨を切り、肩を落とし、太腿を切り落とし、腕や手首を切断し、足首を切り、胴体を切り裂き、はらわたを出して、内臓を抜きました。一部は鍋で煮ました。食べていません。消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも使いましたが、効果がなく、匂いは消えませんでした」
白石被告の口から、殺害や遺体解体のことが詳細に語られた。殺害の具体的な方法については、実況見分のときの写真がモニターに映し出された。しかし、白石被告が淡々と話すためか、普通に見れば、えぐい場面であるにもかかわらず、女性を含む裁判員たちはモニターから目を離さず、真剣に見入っていた。傍聴席も静まり返っていた。