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「バラバラにした遺体を鍋で……」白石隆浩被告が証言した、おぞましい犯行の一部始終

座間9人殺害事件 裁判傍聴レポート

2020/10/15

genre : ニュース, 社会

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殺害後はどうしたのか

 Cさんが失神した後は、白石被告はどのような行動を取ったのか。

「Cさんの口と鼻にガムテープを張ろうとしました。そして、両手両足に結束バンドをつけて、クーラーボックスに座らせました。体の自由を奪ってから、ぶら下げようと思いました。そして、首をロープの輪っかにはめて、吊るしたんです。ガムテープを貼ったのは、万が一、覚醒した時のためです。確実に殺害するためです。しかし、口にガムテープを貼っている最中に、Cさんから鼻血が出てきました。その鼻血をたらすのを防止するために段ボールを敷きました」

※写真はイメージ ©️iStock.com

 殺害後どうしたのか。

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「クーラーボックスを退けて、30分か1時間ほど、Cさんを吊るしていました。ロープと首の間には、タオルを挟みました。後日、山に捨てに行ったとして、もし遺体が見つかったときに、捜査で自殺じゃないとわかってしまうと思いました。それを防ぐためです。9人全員かどうかは忘れましたが、数人はタオルを挟んでいます。Cさんにもそうしたかは覚えていません」

消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも

 そして、遺体はバラバラに解体した。

「包丁で首を切り落とし、骨を切り、肩を落とし、太腿を切り落とし、腕や手首を切断し、足首を切り、胴体を切り裂き、はらわたを出して、内臓を抜きました。一部は鍋で煮ました。食べていません。消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも使いましたが、効果がなく、匂いは消えませんでした」

©️渋井哲也

 白石被告の口から、殺害や遺体解体のことが詳細に語られた。殺害の具体的な方法については、実況見分のときの写真がモニターに映し出された。しかし、白石被告が淡々と話すためか、普通に見れば、えぐい場面であるにもかかわらず、女性を含む裁判員たちはモニターから目を離さず、真剣に見入っていた。傍聴席も静まり返っていた。

「バラバラにした遺体を鍋で……」白石隆浩被告が証言した、おぞましい犯行の一部始終

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