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頭突きで生徒を骨折させて減給処分になったことも
驚くのは体罰の中身ばかりではない。逮捕を受けて宝塚市教育委員会が開いた記者会見では、上野容疑者が体罰常習者だった過去や、学校側の不手際が次々と明らかになったのだ。
「上野容疑者は過去にも体罰を振るって3回懲戒処分をされていました。前任地の別の中学校で2013年、柔道部員をビンタしたり胸をつかんだり、重いときは頭突きで生徒を骨折させて減給処分まで受けています」(市教委担当者)
にもかかわらず、上野容疑者は4年前に今の中学校に赴任すると同時に、再び柔道部顧問に着任。市教委幹部は「時間も経ち、上野容疑者も研修を受けていたので大丈夫と考えた」と話したが、彼が受けたアンガーマネジメント(怒りの抑制)研修は、何の役にも立っていなかった。
同僚教師も恐れる処分歴3回の“体罰常習者”だった
周囲の同僚も及び腰だった。「今回、上野容疑者が2人の生徒に執拗に暴力を振るい続けている間、横には副顧問の男性教諭がいました。一部始終を見ていましたが『激高した上野先生が怖すぎて何も言えず、止められなかった』と言っています。情けない話です」(市教委関係者)