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原点回帰のGoogle「Pixel 5」 5つのポイントで名機「Pixel 3」と徹底比較!

2020/10/19
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3)カメラ:待望の「超広角」に対応。夜景モードとも併用可能

 さて、Pixelシリーズのカメラ機能といえば、少ないレンズで広角から望遠まで幅広い範囲をカバーするほか、暗い場所でも色鮮やかな撮影が行える夜景モードが大きな売りですが、このPixel 5はどうでしょうか。

 従来からの最大の変化は、これまでPixelシリーズが対応していなかった超広角での撮影に対応したことです。超広角レンズは、広がりのある風景を撮影したり、狭い室内で広い範囲を撮るなど、さまざまなシーンで活用できますが、これまでのPixelシリーズには非搭載でした。

 今回のPixel 5では、カメラの倍率を切り替える時に表示される「.6x」という表示をタップすることで、超広角での撮影が行なえます。超広角で撮影したいが故にPixelシリーズではなくiPhone 11シリーズなど超広角レンズ搭載スマホを併用していたユーザにとっては待望の進化です。Pixel 3からPixel 5に買い替える必然性があるとすれば、まさにここでしょう。

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Pixelシリーズでは初となる超広角レンズを搭載。カメラユニット部にそれほど厚みがないのもメリットです
カメラの撮影ボタンの上にある「.6x」という表示をタップすると、超広角レンズに切り替わります
左が通常の撮影、右が超広角レンズでの撮影。Pixel 3では右のような画角での撮影は行なえません

 またiPhone 11シリーズのナイトモードとは異なり、夜景モードでもこの超広角撮影が使えるのもメリットです。これにより、地面から空までの広い範囲を含む夜景を撮ることが可能になっています。暗い室内の全景を撮りたい場合にも最適でしょう。さらに背景をぼかして撮影できるポートレートモードも、同じくこの夜景モードと組み合わせられます。

Pixel 5の夜景モードは通常の広角(左)だけでなく、超広角(右)での撮影にも適用されます
ちなみにこちらはiPhone 11 Pro Maxで同様に撮影したところ。超広角はナイトモードに対応しておらず、画面全体が暗くなってしまいます

 一方の望遠側は、Pixel 3と同じく最大7倍まで対応しますが、Pixel 4にあった望遠レンズは省略されています。とはいえ、望遠側は物理的に近づいて撮ることでカバーできますので、背後に下がれなければ撮りようがない超広角撮影のためのレンズを搭載したことのほうが、トータルでははるかにプラスでしょう。