Googleから新型スマホ「Pixel 5」が発売になりました。一世代前のPixel 4は、手をかざして操作するMotion Senseを始めとして、特徴的な機能が盛りだくさんでしたが、今回のPixel 5は、2世代前のPixel 3に近い、原点回帰のシンプルさが特徴です。
Pixelシリーズは発売から最低3年のOSアップデートが保証されています。2018年10月に発売されたPixel 3はあと1年の猶予があるとはいえ、なるべく保証が残っているうちに入れ替えようと、後継機の動向をウォッチしている人も多いはず。今回は借用した実機を用い、筆者私物のPixel 3との比較を中心に、レビューをお届けします。
1)サイズ:Pixel 4よりもPixel 3似
昨年発売のPixel 4は、かつてのPixel 3に比べると重くなり(148g→162g)、かつボディの厚みも増していました(7.9mm→8.2mm)。その点、今回のPixel 5は、画面の大型化に伴い横幅は若干大きくなったものの、重量は151g、厚みは8.0mmと、Pixel 3に近い軽さとサイズを実現しています。
画面サイズはPixel 3以降、5.5型→5.7型→6.0型と着実に大型化しており、またスクリーンの縦長化により、ブラウザなど上下にスクロールするページが見やすくなっています。解像度についても2,340×1,080(432ppi)と十分です。
2)ベンチマーク:微妙にダウン
基本性能はどうでしょうか。Pixel 3がメモリ4GBだったのに対し、Pixel 5は8GBと倍増しています。Pixel 4は6GBだったため、毎年じわじわと増えている格好です。
ただしCPUは、Pixel 3が「Snapdragon 845」、Pixel 4が「Snapdragon 855」なのに対し、Pixel 5は「Snapdragon 765G」と、グレードが微妙にダウンしています。
そのぶんメモリを増やしてカバーするという方向性なのかもしれませんが、ベンチマーク上はスコアも低くなっています。
もちろんベンチマークが全てではなく、また体感で遅くなった印象はありませんが、Pixel 3、もしくはPixel 4から乗り換えるとなると、やや躊躇してしまいます。