人材育成、経営コンサルティングなど、数々の事業を手掛ける実業家が説く「話し方」の本が大ヒット。
「企画のきっかけは、当社の営業担当者の一人が、著者の会話力に惹かれたことでした。実際にお会いしてみると、著者はとにかく“人たらし”の方。高齢者から若い人、同年代の人まで幅広く慕われており、それは飛び抜けたコミュニケーション力が成す結果に違いないと確信、執筆をお願いしました」(担当編集者の上江洲安成さん)
《自己紹介するときには「感謝」を付け加える》《正論は「ストレート」ではなく「変化球」で伝える》など、すぐに使える会話のテクニックも並ぶがそれだけにとどまらない。《相手の立場や肩書きで話し方を変えない》《言葉のクセは、「人格のクセ」》などメンタルに斬り込み、それらは本書のベースに一貫して流れる《話し方は、「心のあり方によって決まる」》という考えから発せられている。
そして著者は、話すのが苦手な人の心に寄り添い《苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やせばいい》と語りかける。
「職場やママ友など身近な人との会話に悩んでいた読者からは、そう言ってもらえて安心したという声が届いています」(上江洲さん)
読者は10代~80代と幅広い。平易な表現で読みやすく、読書に馴染みがない人でも完読率が高いそうだ。
2019年9月発売。初版7000部。現在19刷35万部