女性宮家創設で、内親王殿下がご結婚され、お子様が生まれた場合、そのお子様の皇位継承の問題が必ず生じます。仮に眞子さまのお相手が民間の方で、お子様が皇位を継承された場合、これまで父方をたどると必ず初代神武天皇につながってきた天皇の血筋が途絶えることになります。つまり、別王朝になってしまうので、女性宮家創設には慎重なのです」
お二人のご決断は、皇位継承の観点からも注目せざるを得ない問題なのだ。
【5】佳子さまという“壁”――妹の結婚は「姉待ち」になるのか?
ご結婚問題に翻弄される眞子さまを、一番お近くで見守り、味方をされているのが妹の佳子さまだろう。
前出のオンライン公務で眞子さまに接した関係者は、佳子さまにもお目にかかったという。姉妹の仲睦まじい様子を明かす。
「眞子さまと佳子さまは、通常のご公務でお召しになられているようなスーツスタイルとは違うカジュアルなワンピースをお召しになっておられました。お二人は時折お顔を見合わせるようにしていて、本当に仲の良い姉妹なんだなと感じました」
その佳子さまも12月29日に26歳のお誕生日を迎えられる。すでにご結婚のお話が出てもおかしくないご年齢だ。その際、姉である眞子さまのご結婚時期との前後関係を気遣われる可能性はあるのだろうか。
「佳子さまはアクティブで突き進むご性格」
20年以上にわたり秋篠宮さまと親交がある毎日新聞編集委員の江森敬治氏はこう語る。
「眞子さまは、佳子さまとの姉妹仲について『妹でありながら友人のような関係』だとお話しするほど、非常に仲が良い。佳子さまは日ごろから、眞子さまのお部屋で過ごすことが多いとお話しになるほど、姉である眞子さまを慕っている。お二人の絆は深い。ですから、仮に佳子さまがご結婚するとなったら、お二人で事前に色々とお話しをされるのではないでしょうか」
前出の皇室ジャーナリストも次のように語る。
「佳子さまの方が先にご結婚される可能性はもちろんあるでしょう。秋篠宮さまも兄である現在の天皇陛下より先に婚約されました。皇族の結婚に際して、年齢順でないといけないということはありません。非常に落ち着いたご性格の眞子さまとは違い、佳子さまはアクティブに突き進むご性格。佳子さまがご結婚をしたいとお考えになる方が現れれば、眞子さまと小室さんのことを待たずに結婚されるかもしれません」
だが、仮にそうなったとき、前述の女性宮家問題と相俟って、眞子さまの双肩にかかるご負担はさらに大きくなるだろう。令和皇室のプリンセスたちが乗り越えなければならない“壁”はあまりにも多い。