「小室さんは皇族に対する感覚が独特。婚約の一報の直後にも、眞子さまとの電話のやりとりを報道陣に明かしてしまったような“軽さ”があるのです。その分、眞子さまにとっては皇族の女性というより一人の女性として接してくれるように感じて、新鮮だったのかも知れませんが、美智子さまがお持ちだったような思いが共有できるのか心配になってしまいます」(皇室ジャーナリスト)
【3】新型コロナの“壁”――世界的危機下でも慶事発表?
新型コロナウイルスの感染拡大も、2人の結婚の前に立ちはだかる“壁”になっている。
眞子さまはコロナ禍でもオンラインでのご公務に取り組まれ、ご家族や宮家の職員とともに手作りした防護服を病院に寄付されるなど積極的に活動されてきた。
この夏、オンラインで行われたご公務で眞子さまに接することができたある関係者は、ご様子を次のように語る。
「オンラインでお目にかかるのは初めてだったので不安もありましたが、普段のメディアが同席するご公務とは違い、カメラに囲まれることもないので、とてもリラックスされた雰囲気でした。秋篠宮さまご夫妻、佳子さまもご一緒でしたが、眞子さまは終始にこやかで、冗談も交えながらのあっという間の時間でした」
また、オンラインでのご公務ならではの“リクエスト”もあったという。
「第三者の映り込みや覗き見を避けるためなのでしょうか、後方に窓がない画面配置となるよう宮内庁からご要望がありました。秋篠宮殿下と紀子さま、そして眞子さまと佳子さまの2人組で別画面に収まっておられました。三密を避けるために、別々のお部屋からだったのでしょう」(同前)
「国民とともに歩む」姿勢との兼ね合い
その後、眞子さまは9月16日に行われたご自身が総裁をつとめる日本工芸会展の授賞式に出席されるなど、徐々にご公務は通常の形に戻りつつある。しかし、小室さんとの婚約のスケジュールには「コロナの影響が避けられない」というのが、前出の宮内庁担当記者の見方だ。
「いまの皇室は『国民とともに歩む』という姿勢が最も重要なメッセージになっている。その思いは上皇上皇后両陛下がとりわけ強くお持ちで、ずっと大事にされてきました。平成3年に、雲仙普賢岳のお見舞いにいかれた際には、批判もあがった中で、避難所で両陛下は床に膝をついて見舞いを続けられた。こうした被災地慰問は今となっては当たり前になりましたが、それもお二人のお考えが広く浸透した結果と言える。
その延長で考えると、これまでも国や国民が苦難の状況にある時には、私的な発表は避ける傾向にあった。新型コロナウイルスにより命を落とした方や経済的に苦しい人々が多い現状では、プライベートの慶事であるご婚約を発表するわけにはいかないのではないでしょうか」