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それでも“ヤバい部分”はたくさん掲載されている
《文春新書編集部は「意図的に削除されたかのような報道も散見されますが、そうした意図は全くない」と説明。新書版に編集する過程で、総ページ数、全体バランスから民主党政権に触れた12年本の第3章と第4章を丸ごと割愛したとしている。》(東スポWeb)
こんなお宝だもの、本当は載せたかったんじゃないかなぁ。そう思いながら読んでみるとこの新書版、実はヤバい部分はたくさん掲載されていた(今回の本題はここからです)。
例えば第6章。総務相時代に同省のNHK担当課長を更迭したことを誇らしげに書いている。その経緯が凄い。
自分の方針に反対するNHK担当課長の発言を確認するために何をしたか? 菅氏は嬉しそうに、
《懇談の議事録が残っていて、はっきりとその課長の発言が記載されていました。》
菅さん、議事録めちゃくちゃ活用してるじゃないですか。やっぱり議事録大事です。
それにしても、この部分も新書では削除したほうがよかったのではないか? もしかしてここを残したのは文春の意地悪か。
あと、NHK担当課長が菅氏の方針に否定的な発言をしたことを最初にご注進したのは「知人の論説委員」と書いている。懇談会には新聞社の論説委員が参加していた。つまり菅氏は新聞社のエライ人まで味方につけ、「情報網」を張って自分への批判を耳に入れていたことになる。怖い。