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「深夜2時、麦茶を頭から…」13年間のモラハラに耐えた妻が、“セカンドパートナー”を求めて

2020/10/29
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セカンドパートナー探しに同行

 しかし、“神”のような相手はいても、それだけでは満足できない。10月某日、藤田さんのセカンドパートナー探しに同行。ナンパスポットとして有名な、新橋にあるコリドー街へ足を運ぶことにした。

 

 まず初めに訪れたのは、低価格でお酒を楽しめるスタンディング形式のバー。以前から「ナンパ箱」だと有名な場所である。ある常連客は「女性が入ってくると、男性陣は舐めるように値踏みする」と語った。比較的早い21時ごろ入店したのだが、既に人で溢れかえっていた。

 店内は20~30代の男女が多い印象。藤田さんの狙いのダンディな男性は少ないように感じたが、入店してすぐに20代後半の男性と会話を楽しんでいた。一回り年齢は離れているが、その差を感じさせないオーラや立ち振る舞いからは、男性とのコミュニケーションに慣れていることが伝わってくる。

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 連絡先を交換し、その男性とは別れた。「可愛かったけど、もっと年上がいいかな。イケオジ探しに行こう!」と感想を話す藤田さん。

コロナ禍を感じさせない賑わいのコリドー街。

 次のセカンドパートナー候補を探そうとしたが、混雑した店内では会話すらできなくなったため、別のナンパエリアへ移動することにした。

 22時のコリドー街は、ナンパをしようとする男性グループ、ナンパ待ちの女性グループで溢れていた。「いいなって思った人がいたら、目を合わせる努力をすると声かけられることがありますよ。暇だからってスマホばかり見ていちゃダメ」と、藤田さんからテクニックを教わりながら歩いていたら、40代と30代の男性から声をかけられた。筆者との会話中にも、男性をチェックしていたようだ。

 

 裏コリドーにあるオシャレな居酒屋へ。飲み疲れもあったのか、全体的にテンションが低い状態が続く。「どんな仕事? どこから来たの?」などのよくある会話にうんざりしており、藤田さんは早く切り上げたい様子だった。

 終電を理由に店を出ることにし、解散。一応LINEは交換したものの、その後のやり取りは特にないそうだ。

次回は既婚者合コンへ

 今回のセカンドパートナー探しに、藤田さんは不完全燃焼気味だった。「イケメンにはもっと積極的に行くべきだったかもしれない」と、後悔していた。また、コリドー街は想像以上に年齢層が低かったという。確かに、藤田さん好みのダンディな既婚者男性は少なかった。

 不発に終わってしまった大人女子のセカンドパートナー探し。次回は既婚者合コンなど別のフィールドで探していきたいと意気込んでいた。

 セカンドパートナーを持つ生活については賛否両論ある。藤田さんも、満足できる夫婦関係であれば、考えが違ったのかもしれない。

「深夜2時、麦茶を頭から…」13年間のモラハラに耐えた妻が、“セカンドパートナー”を求めて

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