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首を切り落とすための時間は1分から3分

 首を吊った後、放置している中で、遺体を解体するため、ノコギリや包丁の準備をした。

「包丁で皮を剥ぎ、ノコギリで首を切り落とした。切り落とすための時間は1分から3分。切り落とした後は、血抜きをするために、30分から1時間放置しました。最初は水道から水が出るように血が出ているのですが、そのうち、ぴちゃんぴちゃんと血が一滴ずつ落ちている状態になり、血抜きが終わったと判断しました。

 その後、大きな骨と頭部は、猫砂を入れたクーラーボックスの中に入れました。しばらく胴体は浴槽に浮かせて、腐敗を防ぐために、ロックアイスも入れました。消臭のため、柔軟剤を浴槽に入れたり、浴室の換気部分にかけました」

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※写真はイメージです ©iStock.com

 白石被告は、1人目のAさん殺害後は頭痛に悩まされたという。しかし、Eさん殺害では頭痛などの症状はなかった。コンビニで買ったペペロンチーノやサラダチキンを食べていた。

「食欲の減退はありませんでした」

遺族は「罪を償ってほしいです。死刑を求めます」

 前日、Eさんの母親が証人として出廷。「事件が起きてからすごく苦しくて、これからも苦しい思いをしていかなければならない。そのことをわかってほしい。被告人には少しでも苦しさを理解してほしい。罪を償ってほしいです。死刑を求めます」と涙ながらに証言した。

裁判が行われている東京地裁立川支部 ©渋井哲也

 また、元夫も証言し、「離婚したのは、一度離れてみようと思ったから。娘とも2週間に1回は会う約束をしていました。最後に会ったのは9月20日。元妻はいつもと変わらない様子でした。(事件後の)9月27日には、これからどうするかの家族会議が開かれることになっていました」などと話した。

 ちなみに、Eさんがいなくなって、母親は警察に行方不明者届を出している。そのとき、Eさんの家にいくと、正面玄関には「おそ松さん」グッズが大量に置かれており、勝手口から家の中に入ったという。そして、テーブルの上にあった名前や作成日はないメモには、「ひつようとされていない。じゃまものあつかい。きらわれもの、もういやだ。こんどこそせいこうさせよう。じさつしたひとがうらやましい」などと書かれていた。

 ただし、この日の法廷でも、白石被告は承諾殺人を否定した。

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