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「腕や足を切り落とし、胴体解体に入ろうと…」白石被告の遺体解体を目撃していた女性がいた

座間9人殺害事件 裁判傍聴レポート

2020/10/23

genre : ニュース, 社会

「まだ募集していますでしょうか?」

 2017年に神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された事件について、裁判員裁判が東京地裁立川支部で行われている。10月21日には、4人目に殺害された大学生Dさん(埼玉県所沢市、当時19、女性)に関する被告人質問が行われた。

白石被告は「37アカウント」とやりとりしていた

 Dさんは大学の成績悪化と、それに関する母親の叱責の後で、Twitterにて一緒に自殺する相手を募集するツイートをした。その投稿を見た白石隆浩被告(30)がダイレクトメール(DM)を送ることで接点ができたという。冒頭の言葉は、白石被告が最初にDさんに送ったDMの内容だった。しかも、このDさん殺害後の遺体解体作業を目撃していた女性がいたことも明らかになった。

白石隆浩被告 ©文藝春秋

 白石被告は、2017年8月22日、「@_」や「@死にたい」というTwitterアカウントを開設した。それまでと同じように、女性のヒモになるか、ならなければ強制性交をした後、殺害し、所持金を奪おうとしていた。8月30日、9月4日にはホームセンターで遺体解体に必要な道具を購入している。ちなみに、これらのアカウントで「数十のアカウントとやりとりした」と白石被告は言うが、検察官は捜査段階の確認作業から「37アカウント」と示した。

 そんな中で、白石被告は4人目に殺害するDさんと会う前、Yさんと知り合っていた。YさんもTwitterで希死念慮を表明するツイートをしていた。DMのやりとりをした後、LINEのIDを交換し、やりとりを始めていた。以下は9月12日のLINEのメッセージだ。

白石 Yさん?

Yさん そうです。

白石 よろしくお願いします。何時ごろになりますか?

Yさん こちらこそよろしくお願いします。車で行こうと思いますが、何時ごろまでに行けばよいですか?

白石 駐車場がないんですよ。放置しますか?

Yさん 駐車場がないのですね。放置でもいいです。

白石 電車でもいいですよ。

Yさん 名前と年齢、性別を聞いていいですか。

白石 リョウ、24歳、男性です。首吊りするだけにロフト付きの部屋にしました(笑)

 このとき、「24歳」と称していたが、白石被告は「相手に近い年齢のほうが信用される」と思っていたようだ。さらに、9月13日から14日にかけて、次のようなやりとりをしていた。

Yさん 本当に死にますか?

白石 縄、薬、首吊りするための台、準備があります。現場を見てからでもかまいません。

Yさん リョウさん、信じて向かいます。今日は、お昼頃に出ます。

Yさん さっき出ました。早くて17時15分に到着します。

白石 到着したら連絡ください

(LINE通話)

 そして「一緒に死ぬ」という目的で、9月14日17時27分、最寄りの小田急線相武台駅で合流する。