「まだ解体中でした。腕や足を切り落とし、胴体の解体に入ろうとしていたところでした。そのため、トイレは見ないでと言い、ロフトにあげたのです。このとき、解体の場面を見せているということは、事前に『Twitterの人と会って、自殺の手伝いをして、解体するかもしれない』と言っていたと思います。Yさんが警察に通報するかもしれないとも考えましたが、大丈夫だと思いました。知り合って、時間も経っていたし、信用、信頼、恋愛、依存のいずれかの感じがありました。私が逮捕されたら、Yさん自身が困るのではないかと思っていました」
案の定、Yさんは警察に通報しない
そもそも、レイプをした後に生かして帰すと犯罪が発覚する。もし、発覚すれば、執行猶予中だったために、確実に実刑になる。それを避けるために殺害を繰り返した。にもかかわらず、Yさんを帰しても、警察に通報しないと確信していたようだ。案の定、Yさんは警察に通報しない。「信用、信頼、恋愛、依存のいずれかの感じ」があったという、この2人の関係性も不思議なものだ。
とはいえ、2人が完全に密接な関係になったわけではない。遺体が多くなってきたため、白石被告は、Yさんに「部屋に遺体の数が増えていったので、どこかに隠したい。レンタルルームを、Yさんの名義で借りてほしい」とお願いをした。しかし、Yさんが断った。どこまでも一緒というほどの関係ではない。
白石被告はその後、Yさんに「生活費が足りないから、5万円を送ってくれないか?」と要求していた。Yさんも「振り込む」と応じていたという。
この日の法廷でも、白石被告は当初、弁護側質問に「答えるつもりはありません」と拒否していた。しかし、検察側からの質問に答えた後の、弁護側質問には応じた。この中でわかったのは、Yさんは結局、5万円を白石被告に振り込んでいないことだ。なぜなら、白石被告が生活費を要求したのが10月26日。逮捕された10月31日の5日前のことで、Yさんは報道で白石被告の逮捕を知り、振り込まなかったのだ。
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