地上波、YouTube、Netflix他、数えきれないプラットフォームがコンテンツを発信している今、見るべきものは何か。ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、時代を席巻するクリエイター達から面白いコンテンツを聞くテレビ番組「田村淳のコンテンツHolic」より、その一部を紹介する。ゲストは、映画界の若き異端児、映画監督・小林勇貴。2015年の自主映画「孤高の遠吠」では本物の不良を起用し、2017年、間宮祥太朗主演の「全員死刑」で商業映画デビューした、バイオレンス映画界の新星だ。(全2回の1回目。後編へ続く)

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 では小林監督、今週もよろしくお願いします。

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小林 これまた超暴力的な映画ですが、深作欣二監督の映画「バトル・ロワイアル」です。

©MBS

 僕も、本も読んだし、映画も観ましたね。

バトル・ロワイアル
2000年公開。深作欣二監督作品、ビートたけしも出演するバイオレンス映画。修学旅行に行くはずだった中学生たちが無人島に連れ込まれ、殺し合いを続けることを強要される。

 監督は、この映画からバイオレンスの火が付いたんですか?

小林 はい。とんでもない衝撃とトラウマを全てくれました。これは、「俺が目指す物作り! 国家を揺るがす創作物」なんです。

 「バトル・ロワイヤル」が公開された後、僕が通っていた小学校では、急遽、全校集会が開かれました。体育館で先生に、「いいでしょうかみなさん、これから『バトル・ロワイアル』という、とんでもなく許しがたい映画のレンタルが始まります。絶対に借りないでください」って言われたんです。

 御触れが出たんですか。

小林 俺達は、「センコー共があんだけビビってる、これ見るしかないよね」って!

 見るなって言ったら見たくなりますもんね。

小林 友達とニコニコで見始めたんですよ。そしたら……怖すぎましたね。

 ハハハ(笑)、そうすよね。