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中学時代、同級生からお金を巻き上げられた

「美幸が中学生の時に、同級生数十人からお金を巻き上げられていたことがあったんです。美幸が私たちに黙って、家にあるお金を抜き出していた。主人がその同級生と親やらを呼びつけて、怒鳴り散らしたこともありました。

 主人は気性の荒い人で、ダメなことをしたら厳しく注意するし、時には叩くこともありました。でも美幸のことは手塩にかけて、大事に育てていました。美幸も父親にはよく甘えていて、かなりお父さんっ子だったと思います。けど、主人も病気で14年ほど前に亡くなってしまってね。美幸も葬式に来て涙を流していました」

ホストクラブでの山本被告(左)と瑠美さん(右)

「お腹に赤ちゃんがいる」

 地元の中学を卒業してからは美容系の学校に進学した。1人暮らしも始めたが、学校はすぐに退学。たまに地元に帰ってくることもあったが、実家に帰って来ることはほとんどなかった。しかしある時、山本被告が珍しく実家を訪れたことがあったという。

「もう20年以上前でしょうか、帰ってきた美幸が『お腹に赤ちゃんがいる』というんですね。『結婚して、子供を産む』と。その後、美幸と旦那とお互いの親族だけを集めて、私らの家で盃事をしました。

 ですが、出産してから2カ月くらいで美幸がどこかに行って、帰ってこなくなってしまったんです。美幸の旦那はそれからも1年近くは家にいて子供の世話をしていたのですが、『ちょっと抱っこしてて』と私に子供を渡したきり帰ってこなかった。それから数年後、美幸の旦那が亡くなったということを風の便りで聞きました。実際に見たわけではなく、葬式に行ったわけでもないので、はっきりとした真相はわかりませんが……。孫は私が育てて、もう成人しています」

遺体が発見された駐車場 ©文藝春秋

逮捕前、山本被告が実家に帰った理由

 実母は山本被告が犯した罪を受け止め、「戻ってきても居場所はない」と厳しく言い放ったが、アンビバレントな気持ちも抱いているようだ。

「最後に会ったのは逮捕されるちょっと前くらい。美幸が家にフラっと戻ってきて、何をするでもなく、すぐに帰っていきました。特に話をしたりはしていません。それまでもたまに『お母さん、肉じゃが作っといて』って急に連絡がきたり、私や主人の誕生日にお花をくれたりしたこともありました。優しい一面もあったんです。それなのに、なんでこんな事件を起こしてしまったのか、信じられない……」

ホストに通う山本被告(左)と瑠美さん(右)

 被害者や遺族に対してどう思っているのかと記者が尋ねると、山本被告の母親は「なんでそういう風になったのか分からない。だからこそ、私からは勝手なことは何も話せないし、言う資格もないです」と涙を流しながら呟いた。

 11月1日(日)21時から放送の「文春オンラインTV」では、担当記者が本件について詳しく解説する。

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