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《太宰府主婦ホスト漬け殺害》主犯“女帝”の母親が涙の告白「子供は置いていった。旦那は亡くなったそうです」

genre : ニュース, 社会

「申し訳ないですが、事件については、本当に分からないんです……。美幸があんなことをしたなんて今でも信じられません……」

 こう話すのは、無職・山本美幸被告(41)の母親だ。山本被告とよく似た面差しの母親の表情は暗く、憔悴しているようだった。

ホストクラブでの山本被告(左)と岸被告(右)

 山本被告は遺体発見の翌日である10月22日に、死体遺棄の疑いで岸颯被告(25)、田中政樹被告(47)らと逮捕された。その後、傷害致死や死体遺棄などの罪でそれぞれ起訴されている。

 被害者は、佐賀県基山町で夫と子供2人とともに暮らしていた主婦・高畑瑠美さん(当時36)。瑠美さんの遺体は無残なものだったという。(「ホスト漬け・同居・マインドコントロール」“太宰府の女帝”が普通の主婦(36)を“奴隷化”して暴行殺害するまで

事件の背景にある“仕組まれた金銭トラブル”

 事件の背景にあるのは“金銭トラブル”だ。地元紙記者が解説する。

「10年程前、山本被告らは瑠美さんの実兄であるAさんに難癖をつけて、支払う義務のない金額の“借金”を背負わせた。山本被告は暴力や脅迫でAさんを支配し、Aさんから数千万円に及ぶ金銭を脅し取っていたのです。

 そんななか、次に目をつけたのがAさんの妹である瑠美さんだった。山本被告らは『Aさんが失踪したから借金を肩代わりしろ』と高畑夫妻に金銭を請求したうえ、瑠美さんを家族から引き離し、いわば人質にして瑠美さんの夫に金銭を要求したのです。当時、瑠美さんは山本被告や岸被告と、県内のアパートで同居していた」

瑠美さんが山本被告や岸被告と同居していたアパート ©文藝春秋

 そしてそのアパートが、瑠美さんが死に至るまで暴行を繰り返された“殺害現場”となった。

 実は山本被告の被害に遭ったのは、Aさんや瑠美さん家族だけではない。

「山本被告には前科がある。2016年には2回にわたって男性会社員(36)に暴行を加えるなどし、現金計35万5千円を脅し取っている。同年12月~2019年9月には、別の女性(28)に因縁をつけて山本被告の口座に31回計1026万3千円を振り込ませている」(捜査関係者)

ホストで豪遊する山本被告

 他人を恐怖で支配して金銭を脅し取ってきた山本被告だが、母親によると「美幸は学生時代にはいじめの標的にされることがあったんです」という。山本被告が育ったのは高畑さんらと同じく佐賀県基山町だ。