外国人労働者への依存を強めつつあるニッポンでいま、新たな外国人犯罪グループが林立し始めている。都内では「東京ブラザーズ」なるネパール人不良グループが集団暴行の疑いで逮捕。他にも複数のネパール人「半グレ」グループが暗躍しているといい、警察当局は警戒を強めている。
ネパール料理店で同胞に襲いかかり、傷害容疑で逮捕
9月24日夜、東京都新宿区のネパール料理店が血で染まった。
当時、料理店に客としてネパール人の男性3人が突然、些細なことから因縁をつけられ、ネパール人とみられる5人に襲い掛かられた。一部は素手で殴られるなどの暴行を受け、頭などに重傷を負った。
警視庁が傷害容疑で逮捕した2人は、ネパール人不良グループ「東京ブラザーズ」のメンバーの27歳と34歳の男だった。捜査関係者によると、さらに3人のメンバーが事件に関与して逃走を図っているという。
東京ブラザーズは新宿・大久保周辺を拠点に50人ほどのネパール人メンバーがいるとされる。聞き慣れないグループ名だが、近年、東京都内で勢力を伸ばし、さまざまなトラブルを起こしたことで警視庁がマークを始めた集団のひとつだ。
昨年6月には以前からトラブルになっていたネパール人の関係者の男性を新宿区内の路上に見つけて集団で暴行した傷害容疑で警視庁がネパール国籍の男女4人を逮捕。この4人も東京ブラザーズの所属だった。
この東京ブラザーズは在日ネパール人同士の親睦を名目に、同胞から恐喝まがいの手法で「上納金」を求める地場のヤクザのような動きを強めているという。
フットサル大会を隠れ蓑に4万円徴収
例えばフットサル大会。2018年6月には「エンターテインメント(娯楽)、インスピレーション(霊感)、ユニティー(一体感)」を名目にフットサルトーナメントを開催している。
一見、微笑ましい親睦会のようだが、参加費は4万1000円。参加を断れば暴行が待っているとされるのだから、値段が欧州の一流リーグのチケットより高くても行かない選択肢はない。