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妻と深く愛し合う「おいちいあむあむタイム」? アルコ&ピース平子祐希が語る幸せな結婚生活論

『今日も嫁を口説こうか』より #1

2020/11/14

 結婚14年目を迎える現在もなお、“付き合って2カ月目の高校2年生カップル”ばりの熱量を維持した夫婦生活を送っているというアルコ&ピースの平子祐希氏。

 新・愛妻家芸人として頭角を現す彼が語るバカバカしくもどこか愛らしい幸福な結婚生活の秘訣とは? 初の著書『今日も嫁を口説こうか』より、その一端を紹介する。

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結婚とは、一生モノの恋愛相手を手に入れること

 結婚というものにどんなイメージをお持ちだろうか。

「不自由になる」

「この世の地獄だ」

 世界中でこうしたネガティブなイメージが蔓延している。そうして多くの夫婦が「いずれ醒めていくもの」「面倒臭いもの」などという悪い印象に引きずり込まれてしまう。ならば僕が断ち切ろう、これらは全て間違いであると。結婚とは、一生モノの恋愛相手を手に入れることだ。

 夫婦になった僕たちは、より恋愛感情を強くした。それぞれが世界でたった一人の「妻」であり「夫」になったのだ。恥ずかしいくらいにテンションが上がった。「結婚後は何か落ち着いちゃうよね」などと達観した雰囲気を出す輩を見ると膝裏が痒くなる。大学生が後輩の前で気取る「俺ももうジジイだわ~」の寒々しさに似ている。

©iStock.com

 ドライな目線で見てしまえば、結婚など役所に紙切れを一枚提出するかどうかの、ただの事務的な制度だ。今や夫婦別姓、事実婚などさまざまな形態があり、昔に比べて自由度は上がっている。だからこそ、いわゆる法律婚というものをロマンチックに考えてみてほしい。

“結婚”は“可愛い”

 全てにおいて堅苦しいはずの国が自治体が、「今まででいちばん大好きだなって思う恋人ができたらさ、紙に二人の名前書いて持っておいでよ」と、言ってくれているのだ。「そしたらさ、二人は一生の恋愛相手ですって認定してあげるね」と。あんなに灰色の建物のクセに、やってることはほとんどサンリオだ。数えきれないくらいに存在する国が定めた制度の中で、ダントツでいちばん可愛いのが結婚なのだ。出生届は二番だ。

『今日も嫁を口説こうか』

 僕ら夫婦はお互いを、動物ネームで呼び合うことがある。僕の設定は子豚のぴーちゃん。真由美は子熊のみーしゃ。同じく特殊なニックネームで呼び合う夫婦やカップルはほかにもいるだろう。他人からすれば、おぞましい行為に映るかもしれないこうしたキャラ付けの利点は、ただジャレ合いが楽しいだけではない。

 結婚後は変にこなれたふうを装ってしまい、夫婦の関係性がシニカルな劇画タッチになってしまう。そんな危険性を、可愛い動物たちがメルヘンタッチのままキープしてくれるのだ。

 まずはお好みの動物を選び、名前を決めよう。自分にどの動物がしっくりくるのか分からない場合は、相手が感じるイメージで指定してもらうのもいいだろう。ちなみに一度決めたとしても、動物の変更は可能だ。真由美も最初はカワウソだったが、途中で子熊に移行した。散髪や服装などで、印象がほかの動物に変わることもあるだろう。そこは臨機応変に対応し合ってほしい。