──やっぱり痩せられたのが筋トレを始めて一番良かったことですか。
ポンマッスル あと体が動くようになりました。以前は太っていたうえ、筋力も全然なかったので、信号が変わりそうなときに横断歩道を走ってわたるのもキツかったんです。駅の階段を上るとゼエゼエとなるし。でも、筋トレを始めてから息切れもしなくなりました。
もともと動くのが苦手で、自分は動けないと思い込んでいたんですが、本当はそうじゃなかったんです。単に体が重かったんだと気づきました。体が動くと活動的になるので、外に出るのも苦じゃなくなった。そうした実用面のメリットが一番かもしれません。
「細いスタイルだけが女の子の正義じゃない」
K-POPアイドルのようなスキニーなスタイルに憧れて筋トレを始めたというふうかマッスルさん(23歳)。しかし、写真でわかるように彼女のマッチョさもただ事ではない。とくに大腿四頭筋の発達ぶりは思わず目を奪われるほど素晴らしい。
──K-POPアイドルのようなスタイルになるはずが、なぜマッチョに?
ふうかマッスル 最初は筋肉をつけて代謝を上げ、痩せやすい体になろうと思っていたんですよ。トレッドミルで走ったりバイクをこいだり。筋トレも筋肥大が目的ではなく、軽い重量でやって体を引き締めようと思っていました。
でも、がんばって筋トレをやっていると、ジムのマッチョな人たちが「そんな重いのを挙げられてすごいね」ってほめてくれるので、うれしくなっちゃって。それでいつの間にかこんなことに(笑)。もともと筋肉質だったのかもしれないですね。
──そうやってハマった筋トレのなかで、一番好きな種目はなんですか。
ふうかマッスル スクワットがすごく好きなんです。重りをつけたバーベルをかついで立ち上がるのでキツいんですけど、その分挙げられると達成感がある。スクワットにのめり込んでいたら、どんどん足も太くなっちゃって。
足が太いのがコンプレックスだったので最初は嫌だったんですが、それよりも楽しさが勝ってきたので、もう個性と考えて思いっきり太くしてやろうと。細いだけが女の子の正義じゃない。かっこいい女子になろうと思ったんです。
──最終的にどんなスタイルになるのが理想ですか。
ふうかマッスル 以前はメリハリのある砂時計体型が理想だったんですけど、いまはもっともっと筋肉を増やしたい。ゴリゴリのマッチョになりたいです。
撮影=山元茂樹/文藝春秋
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