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手足をバタバタと……法廷で明かされた8人目の被害者、25歳女性へのおぞましい犯行

座間9人殺害事件 裁判傍聴レポート

2020/11/12

genre : ニュース, 社会

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「悩んでいるようには感じませんでした」

 Hさんに会ったとき、「私の部屋で一緒に死にましょう」といい、白石被告のアパートに行くきっかけにしたという。そんなHさんの印象としてはこう答えている。

「悩んでいるようには感じませんでした。シンプルに言えば遊びに来たような感じでした。補足が必要ですが、『寂しい』『疲れた』『死にたい』と呟いている人の中には、出会い目的の人もいます。Hさんも、出会い目的なのではないかと推察します。なぜそう思ったのかといえば、出会った後は深刻そうには見えませんでした。『今すぐ死にます』という感じではなかったです」(弁護人への回答)

 

 殺害状況については、「今は記憶にない」「覚えていない」を繰り返した。

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「お酒や薬が効いていたと思ったため、背後に周り、胸を触り、突き倒して、馬乗りになり、首を絞めました。この記憶はありますが、はっきり説明すると、全体的な意識として、一人ひとりにしていることは同じなので、Hさんも同じ手口でやったと思います」(裁判長への回答)

初対面で外見を褒められた

 つまりは、最初の3人と、寝ているときに縛った人(Fさんと思われる)の4人については「腹を殴った」ことはない、ということになる。Hさんをどうしたのかは記憶が曖昧だ。ただ、Hさんの個別の記憶については「明確な記憶はない」としながら、こう話した。

「部屋に入って、30分から1時間、長くても2時間ほどは雑談していました。自殺の話は、会った直後はしていました。私に好意があるかどうかを確認しようとしました。私に対する好意の面では、笑って話をしていましたし、態度や雰囲気でイケそう(=口説けそう)でした。他の人からのDMで『胸は何カップあるんですか?』というものがあって、『気持ち悪いね、変態だね』と言って、打ち解けていました。また、初対面で外見を褒められたというのもあります。しかし、収入がなさそうだったので、レイプして殺害し、所持金を奪おうと思いました。奪ったのは数百円です」

事件現場 ©文藝春秋

 失神させる過程で腹を殴った人もいる、との捜査段階での供述ついても聞かれたが、「Aさん、Bさん、Cさんと、(寝ているときに)縛った人以外で、殴った人がいるという記憶はあるのですが、具体的に誰かは覚えていません」と答えるのみだった。