昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/11/17

 ですが、低迷期から抜け出すためには清純派路線のイメージ打破は必要でしたし、従来の偶像をぶち壊すための演技をぶつける相手として、森山未來さん以上の適役はいなかったとも思えます。当時の長澤まさみさんのその後を見据えた戦略として、いくつかの選択肢はあったんでしょうが、森山未來さん相手にエロを厭わない体当たり演技を披露するという決断は、ベスト・オブ・ベスト。

 彼女の体を張った演技が評価され、『モテキ』は興行収入20億円越えのスマッシュヒットとなり、「日本アカデミー賞」優秀主演女優賞など数々の賞を受賞しました。

長澤まさみ公式Instagramより

 

そして円熟期を迎えた長澤まさみ

 この後、長澤まさみさんは映画『海街diary』(2015年)では酒好き・恋愛主義の四姉妹の二女役、映画『アイアムアヒーロー』(2016年)ではゾンビが徘徊する崩壊世界で気高く生きる看護師役、映画『銀魂』(2017年)ではSF時代劇コメディにおいての勝気なキャバ嬢役などで助演。主演やメインヒロインにこだわらずに多様な役どころを演じてキャリアを積んだことで、改めて30代女優としての主演映えするカリスマ性を身につけて、『コンフィデンスマンJP』という新たな代表作に出会ったのです。

 

 清純派一辺倒だった20代前半までの彼女から一皮も二皮もむけ、大人の色気と幅の広い演技力を身につけ円熟期を迎えている長澤まさみさん。女優としてのキャリアハイをこれからまた更新していきそうです。

この記事の写真(7枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー
z