メディアに抗議しないことで報道内容が事実として浸透
それでも、ご夫妻がメディアに抗議するよう、職員に指示することはありません。ある間違いを指摘すれば、それ以外の内容は肯定することになる。心配したお仕えの幹部や友人らが代わりにマスコミ関係者に対処法を相談することもあるようですが、ご本人たちが強い姿勢に出ない限り、あやふやに終わってしまう。世間の多くの人たちは、女性誌や週刊誌で報じられたことは眉唾だと思いつつも、ある程度は事実なのだろうと受けとめます。当事者側から否定がでなければ、なおさらそれは間違いでないから訂正しないのだと納得してしまう。抗議しないことで、それが事実として浸透していくという、悪いサイクルに陥っているようです。
元婚約者はメディアに出続けましたが、ここ最近はぱったりと露出がなくなりました。さすがに読者からもマスコミからも飽きられた面が大きいと思いますが、「もう役目を十分に果たしたのだろう」という公安関係者もいます。小室さんと眞子さまの結婚を阻止するのに多大に貢献した、というのです。真偽は分かりませんが、反対派が元婚約者をたきつけたとすれば……。謎は深まるばかりです。
メディアに苦言を呈した佳子さま
秋篠宮ご夫妻のそうした報道への消極的な姿勢を快く思っていないのが、身内である眞子さま、そして佳子さまです。
佳子さまは2019年3月、国際基督教大学を卒業するにあたっての文書で「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが」と切り出し、「メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています」とメディアに苦言を呈しました。眞子さまが結婚を延期されていることについて、家族としてどのように受け止めているか、という質問への回答でした。
関係者によれば、佳子さまは“お姉ちゃんが幸せになれないのはおかしい”と眞子さまを擁護し、眞子さまバッシングのようなメディア状況に憤り、姉をかばおうとしない両親の秋篠宮ご夫妻にも不満を抱いていたようです。日ごろ溜まりに溜まったうっぷんをはき出した。それが文書回答の場でした。眞子さまの結婚についても「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」ときっぱり。大学卒業というお祝いのタイミングにはそぐわない内容に、宮内記者会では「佳子さまはしっかりしている」と話題になりました。