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「芸人やってた10年間が一瞬で霞みました」 歌でバズった若手芸人が感じる“特技”と“笑い”の境界線

芸人・パーパー ほしのディスコインタビュー#1

 パーパーという若手芸人の名前を聞いたことがある人が、どれだけいただろうか? 

 マセキ芸能社所属の7年目の若手コンビで、ネタ担当のほしのディスコとあいなぷぅの男女コンビだ。

 キングオブコントでは2017年に決勝進出を果たし、R-1ぐらんぷりでもほしのがファイナリストに。自由奔放な女性に、純情で情けないキモキャラの青年が振り回される…そんなシーンを切り取って、絶妙な挙動不審さで笑いをさそうネタの完成度には定評があった。最近では日テレ系人気番組「有吉の壁」でも体を張った芸風で爪痕を残している。

 ただ、それだけの実力がありながら、一般的にそのコンビ名を知る人はすくなかった。当人の言葉を借りるならば、「コンビ名を知っているならお笑い好きの人。その中でも、僕個人の『ほしのディスコ』という名前を知っている人はほぼいなかった」と笑う。

ほしのディスコ ©️文藝春秋

 ところが、そんな若手に突然まばゆいスポットライトが当たったのは、今年8月のこと。

 そのきっかけは、ネタではなく開設したてのYouTubeチャンネルでの「歌ってみた」動画だった。(全2回中の1回目/続きを読む)

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YouTubeで歌ったら、いきなりテレビが6本!

――YouTubeでの「The First Take」風の「歌ってみた」動画がバズっています。Superflyの『愛をこめて花束を』やクリープハイプの『栞』など100万再生を超える動画も連発するなど、そのハイトーンボイスのファンも増えている。反響も大きかったのでは?

ほしの 反響はすごかったですね。芸人やっていた10年間を一瞬で抜いてしまったというか。先月が誕生日で、これまで来ても1つとか2つプレゼントが来るくらいだったんですけど、いきなり段ボールいっぱいで来る…みたいに激増して。

 知名度もあがりましたし、「ほしのディスコ」という名前を知ってもらえたのは嬉しかったです。それまでテレビの仕事って月に1本か2本とかだったのに、YouTubeで歌ったら一瞬で仕事がバンって増えて、いきなり6本も話が来ました(笑)。

Superfly-愛をこめて花束を/THE FIRST TAKE ほしのディスコver #2

 

――もともと歌動画を始めたきっかけは?

ほしの 前の事務所でコンビを組んでいた元相方が「YouTubeやってみない?」って声をかけてくれて。それがきっかけです。そこから普通の企画動画とかもやるなかで、ちょうどいま、芸人さんたちがみんな「歌ってみた」動画をやっているじゃないですか。チョコプラさんとか、トレンディエンジェルさんとか。

 それで、企画のひとつとして自分もやってみようかなという感じではじめたんです。歌うことはずっと好きだったので。そしたら思った以上に反響があってびっくりしています。