――パーパーという男女コンビを組んだ理由は?
ほしの 漫才が上手くいかなくて、吉本でのコンビが解散になってしまって。それで事務所を辞めて、マセキに行こうとなったんですけど、相方がいなくて。コンビでは絶対にやりたかったので、マセキの養成所みたいなスクールに入りなおして、そこでやる気のある人と組もうと考えたんです。
最初は男性と何回かコンビを組んでやっていたんですけど、なかなかうまくいかなくて。で、女性がそのスクールに2人いたんですけど、「じゃあ男女コンビも試しでやってみようか」と思ってあいなぷぅに声をかけて。そしたらまぁそれなりにうまくいって、マセキに入るオーディションも合格できて。その流れでここまで来ちゃった感じですね。もし、落ちていたらそこで解散していたと思います(笑)。
――当初はコンビ仲が悪く、「不仲コンビ芸人」としても有名でした。
ほしの いや、ほんとに。去年の暮れくらいまではガチで不仲で。ネタ合わせも全然できないし、結構ネタにも支障が出たりしていたんです。ようやくいまはちゃんと会話もできるようになって、よかったです。
“不仲コンビ”からの脱却の理由
――仲が改善されたのには、なにかきっかけがあったんですか。
ほしの きっかけはLINEの企画で「仲直りドキュメント」みたいなものを撮ったんです。それで本当に仲良くなったというか。お互いの不満をすべて言い合って。まぁ僕は泣きそうになるくらい追い込まれたんですけど。でも、お互いに直した方がいいところとかも見つかって。
お互いの気持ちも…4年くらい相手がどう思っているかも知らないままに無理やりやっていたので、「そういう風に思っていたんだな」ということが分かって、仲良くなれましたね。
――そうなるとネタの感じも変わってくるんじゃないですか。
ほしの そうですね。それまでは楽しいという気持ちがひとつもなかったんですけど(笑)。ただ辛い時間というか、相方の目も見られませんでしたし。でも最近はようやく、ちゃんと目を見て話せますし、お互いのミスも笑ってやれるというか。楽しくはなりましたね。
お客さんからも「いい雰囲気になっていますね」とは言われたんですけど、やっぱり不仲な男女のネタなので、「ネタ的にはこれはそのままいくとどうなんですかね」というのも言われます(笑)。それはそれで難しいんです。