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 このように、2つの町にまたがっている駅の名前はややこしい。きっと、小竹向原駅でもあれやこれやの駆け引きがあったのだろう。まあ、駅の大半が練馬区小竹町側にあるのだから、小竹町が先にくることくらいは仕方がないのかもしれない(ちなみに、東京メトロには同じような町の境界の駅が他にもあって、例えば青山一丁目駅は南青山一丁目と北青山一丁目の境界。青山一丁目という住所は存在しない)。

緑が豊かな駅周辺

小学校の横を抜ける自然豊かな散歩道を抜けると…

 なるほど、向かい合う小学校とトンネルから、駅名の成り立ちの難しさまでを紐解くことができた。そんなところで、練馬区側に入って西側の出入り口から帰ることにしよう。

 西側の出入り口へは、小竹トンネル上に登って小竹小学校の横を抜けることになる。この小学校の横の道はさまざまな木々が植えられていて、「四季の道」と名付けられた散歩道。

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地下鉄の出口を出れば季節を感じる

 この季節、鮮やかに色づく木もあれば、大きな実を実らせているザクロなどの木もあった。クルマはトンネルの中を走っているし周囲は閑静な住宅地なので、静かに秋のプチ散策。新型コロナも原稿の締切も忘れて、しばらく小竹向原駅の上に伸びる四季の道を歩いた。

秋のプチ散策

 すると、四季の道が途切れたところでたくさんのクルマが走る大通りとぶつかった。小竹トンネルを抜けてきたクルマもその交差点を曲がっていく。この大通りは環状七号線。

 
 

 向原トンネル・小竹トンネルの通りは三六道路(正式名称は東京都市計画道路幹線街路放射第36号線)というが、環状七号線とぶつかったところで途切れている。そこから先への延伸計画もあるようだが、工事はまだまだ始まっていないようだ。