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「楽屋の電気を最後に消して帰るんですよ」

――「ABC」優勝は、支配人もさぞ喜んでくれたでしょうね。

下田 「『よかったな。ほんまにずっと頑張ってきたもんな』って言ってくれました」

九条「劇場で頑張っていたのをいちばん観てくださっている方なので、その言葉は本当にありがたかったです。......ほんまに僕ら、いちばん頑張ってます。単独ライブを月3回ずつやっているんで、夜中まで残ってネタを作って基本、僕らが楽屋の電気を最後に消して帰るんですよ。僕らというか、僕が」

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 ©文藝春秋

下田「そこは“僕ら”でええやん」

九条「いや、消して帰ってるのは僕なんで(笑)」

「お笑い以外のケンカはやめよう」

――2度の解散と再結成を経験していることから、仲が悪い芸人と称されることも多い現在です。

九条「たしかに解散と再結成は2度してます。けど、仲が悪いっていう取り上げられ方は、もういい。だって、ネタ合わせって仲がいいからできることじゃないですか? 仲悪い人はネタ合わせできないし、相方と本気でぶつかれないですから。

 一昨年、『M- 1』3回戦で負けて初めて2人だけでご飯に行ったんです。その場で「お笑い以外のケンカはやめよう。僕の仲間はお前しかおらんねんから」って伝えてからは、ネタを高め合うためのケンカ以外はしてないです」

下田「僕も言いたいことが溜まる前に、九条には言うようになりました」

九条「今、下田は僕に全部の時間をくれて、ネタ作りも朝まで付き合ってくれてます。だからこそ、僕は面白いネタを書いて恩返ししたい。とにかく2人で成長していきたいんです」

 ©文藝春秋

「僕らはいいコンビ。僕らがいちばんすごいんちゃいます?」

――最近、出演しているバラエティ番組では、割と下田さんがズケズケと切り込んでいる印象ですが。

九条「ほんまにそうです。僕、何回こいつに救われてたやろうって最近よう思ってます。逆のときもありますけどね」

下田「もちろん! 僕の場合、線引きはたまにミスったりもしますから」

九条「こいつは高校ではんだごてしかやってないんで、そういうことはわからないんでしょう」

下田「何なん、それ。すーーっごい先入観!」

九条「今も深々と椅子に座ってるでしょ? これでね、一切、ネタ書いてないんですよ」

下田「それはええって言うてたやん、さっき」

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九条「(笑)。まぁ、僕のできないことを下田は全部できますし、こいつが前に出ぇへんときには僕がきっちり行くんで、ほんまに僕らはいいコンビです。なんなら、僕らがいちばんすごいんちゃいます? 2人ともボケられてツッコめて、しゃべくり漫才もできるし、コントもできる。役割がないというか、唯一無二やと思ってます。やっぱりね?」