「映像版ゲームブック」バンダースナッチ
藤井 続いてのオススメも、作り自体がちょっと変わってて、画期的だなと思った作品なんです。「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」というNetflixのドラマです!これは「映像版ゲームブック」なんですが、ゲームブックってご存知ですか?
淳 こっちを選ぶなら何ページ、とか選ぶ本ですよね。
藤井 そうそうそう。「これどっち行きますか?」みたいな。あれの映像版です。
淳 映像版でそれぞれが行きたい方向に行けるってこと?
藤井 そうなんですよ。
◆「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」
イギリス発の1話完結ドラマ「ブラック・ミラー」。
現在シーズン5までNetflixで公開。そのスピンオフで作られた映画がこの「バンダースナッチ」だ。ビデオゲームの開発チャンスを得た若いプログラマーが、ファンタジー小説に基づくゲーム開発に取り組んでいくと、現実とパラレルリアリティが混同し始める。
藤井 やってみますか?
淳 えっ? ここで?
淳 いやこっちだ。えー、すげーな。どうなってんだ。
藤井 今まだ最初の方なんで、軽めのチョイスですけど、そのうち「死体どこに隠す?」とか(聞かれる)。
dボタンじゃ太刀打ちできないでしょ?
淳 アッハッハッ。ストーリーの重要なとこ担わされんの?
藤井 ゴールがいっぱいあって、短く終わっちゃうやつもあるんですよね。映像コンテンツだけどゲームみたいな要素もあるし、選び方によっては主人公がこっち側に対して「誰かに俺操られてる気がする」みたいな事を言ってたりもする。
淳 そっか、こういうの見て、感性を磨いてんのね。でもNetflixにこんなことされたら絶対に勝てないじゃん。dボタンの4色ぐらいじゃ太刀打ちできないでしょ?
藤井 ステイホーム期間中に、クロちゃんに出演してもらって、「リモート“コントロール”クロちゃん」という企画をやったんです。まさに「バンダースナッチ」のように、次にクロちゃんに何をさせるか? っていう行動を、視聴者にdボタンで、生放送中に選んでもらうんです。
淳 なるほど。
藤井 多数決にしたんですけど、視聴者全員だと面白くないの選ぶんですよね、やっぱ。
淳 えー、ハハハ。