旅行に行く人もいれば、家でゆっくりと過ごす人も多い年末年始。現在、動画配信サービスを通し、映画やドラマをスマートフォンやタブレットにダウンロードすればどこでも観られるようになったことで、家だけでなく飛行機や新幹線での移動時間なども退屈することなく過ごすことができるようになってきている。とはいえ、せっかく見るならつまらない作品よりはやっぱり面白い作品を観たいところ。
筆者も、「よし! 旅行に行くし移動時間に観る用にドラマを何本かダウンロードしておくか!」と、意気揚々とタブレットで動画配信サービス画面を開くも、あまりの作品の多さに選ぶだけでドラマ1話分ぐらいの時間を過ごしてしまうこともある。Netflix、Amazon プライムビデオ、Hulu、U-NEXTなど数多くの動画配信サービスがひしめくなか、それぞれのサービスで何千という作品が配信されており、視聴者としては選択肢が広がる一方、多すぎてどれを観ればいいのか迷ってしまう。
そこで今回は、英語圏(主にアメリカ)の動画配信サービスにおける“人気作”の動向と、そこから改めて考える、年末年始に観たい「2019年の海外ドラマ&映画」配信系入門編として作品をいくつか紹介していきたい。
Netflix視聴数ランキングトップ5は?
まずは、動画配信サービス大手Netflixが今年10月に公式発表した2019年第3四半期の視聴数ランキングトップ5(映画、ドラマ部門/「Business Insider」)をみてみよう。
1位『バード・ボックス』(2018年映画)
2位『マーダー・ミステリー』(2019年映画)
3位『ストレンジャー・シングス』(2019年最新シーズン配信/ドラマ)
4位『トリプル・フロンティア』(2019年映画)
5位『パーフェクト・デート』(2019年映画)
この結果をアメリカの批評サイト、ロッテン・トマトの評価と照らし合わせると、1位『バード・ボックス』63%、2位『マーダー・ミステリー』45%、3位『ストレンジャー・シングス』93%、4位『トリプル・フロンティア』72%、5位『パーフェクト・デート』65%と、決して批評家評価が非常に高い作品だけが上位に来ているわけではなく、評価に関わらずユーザーの注目度が高い作品が上位に来ていると考えられる。ここでいう注目度の高い作品とは、「新作であること」、「誰もが知っている人気俳優が出演しており、ライトなファン向けに気軽に楽しめそうな作品であること」、そして動画配信サービスならではの「SNSで人気が出ている作品であること」だ。